こんにちは、現役医療従事者のトッティ(@totthi1991)です。
みなさんは、『ビタミンD』の役割ってご存知でしょうか?
このビタミンDは、いま花粉症が大流行しているときにこそ、絶対に不足させてはならないとても重要な栄養素です。
現在、日本人の花粉症患者数は3000万人以上といわれていて、この数は毎年増え続けています。
花粉症でない人も、ある日突然発症、なんてことが十分にありえるのが、花粉症です。
そんな国民病といってもいい花粉症なんですが、ビタミンDがめちゃくちゃ効くのを知っていましたか?
たぶん知らない人も多いんのではないかと思います。病院に行っても、花粉症の薬を出されて終わりになることがほとんどだとおもいます。ビタミンDの、ビの字も出ないと思います。
実際僕の働いている病院でも、花粉症の薬を出すだけです。
医者は、花粉症の患者に花粉症の薬を出すだけ。
しかし本来であれば、食事を変えるという別の方法もありますよと、患者に説明しなければいけません。
しかし患者にこういった説明は一切されないのが現状です。
というか、多くの医者は栄養学の知識は皆無なので説明できません。— トッティ/医療従事者 (@totthi1991) 2018年4月10日
上記ツイートのように、本来であれば花粉症の治療にはいろいろありますよ、と、医者は提案しなければいけません。しかし、検査もせずに、アレルギー薬だけパッと出して終わりの医者がほとんどです。
そこで、本記事では、僕が実際に花粉症を治した薬以外の方法を紹介しようと思います。
目次
花粉症の症状はめちゃくちゃきつい
ほんとにきついです。
花粉症の症状がきつすぎて、日中はまともに活動できません。夜もろくに眠れません。
蛇口をひねって水がでるように、延々と水のような鼻水が出てきます。
鼻を何回かんでも収まる気配はまったくありません。
完全にナイアガラの滝状態です。
ぼくの場合、過去に喘息になったことがあるので、どちらかというとアレルギー体質です。
そんなわけか、人よりも多分立派な花粉症もちで、普通の人よりも症状はきついと自負しています(周囲を見る限り、僕以上に苦しんでる人は見たことがありません)。
そんな普通の人よりもきつい症状が出ていた僕でも、症状が軽くなったんで、きっと多くの人にも効果が出ると思います。
花粉症克服のためにやったことは、食事の改善とビタミンDです
花粉症を克服するためにやったことは、以下の2つです。
- 食事を変えること
- ビタミンDをしっかりとること
とくにポイントなのが、ビタミンDをしっかりとることです。
食事の改善
以前までの僕は、コンビニ弁当、ファーストフード、ポテチやクッキーなどの菓子類が中心の食生活でした。
ですが、健康のためには食生活が重要だと下記の本を読んだことがきっかけで、食生活を180℃変えました。
この本を読んで以降、ファーストフードやコンビニ弁当、甘いお菓子を一切食べず、野菜と肉・魚を中心に食べる食生活にしたことで、日々の調子は確実に良くなったんですが、そのときは花粉症の症状がわりと強くでてしまいました。そのときの体験談はこちら>>【体験談】シリコンバレー式最強の食事をやってみた感想
そんなときにふと、ビタミンDは花粉症によく効くという情報を知り、試してみたところ、これが本当に効きました。
きっかけとなったのは下記の本です。
花粉症を治すためには、ビタミンDが超重要です
そこで今回は、ぼくを花粉症の悪夢から救ってくれた救世主。ビタミンDがどのようにして、花粉症を治しているのか。
このメカニズムを調べてみたのでまとめてみました。
ビタミンDの効果①:骨や歯の形成を促進
ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を促進したり、骨に直接作用したりして、丈夫な骨をつくっています。
ビタミンDの効果②:免疫の働きを調節
この25年で、ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと、また、免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっている。
その後、さまざまな研究によって、ビタミンDには、脳や心臓、腸、血管、筋肉など全身のいたるところの細胞に直接働きかけるホルモンのような働きがあり、生命機能に欠かせない栄養素であることがわかってきたのです。とりわけ免疫に関しては、重要な役割を担っています。まるで特効薬のようにアレルギー症状を鎮める作用のあることが次々と明らかになっています。
引用:花粉症は1週間で治る!
ビタミンDは長い間、骨に関係していたため、骨のビタミンとも呼ばれていました。
しかし、ビタミンDは「免疫」にも深く関わっているということがわかってきました。
冬に風邪が多い理由も、このビタミンDから説明することができます。
冬に風邪が多いのはビタミンDが不足しやすいから
冬に風邪が多いのはなぜだと思いますか?
- 寒さによって免疫力が低下する
- 乾燥によってウイルスが繁殖しやすい
これらの理由も当然あります。
しかし、最近ではこれらの理由よりも、ビタミンDの不足による部分が大きいのでは?といわれています。
ビタミンDが細胞の核に直接作用していることがわかってきました。細胞核には「生命の設計図」といわれる遺伝子があります。
簡単にいえば、遺伝子には、どんなタンパク質からどんな細胞をつくり、どんな組織をつくるかという情報が格納されています。ビタミンDが細胞核に作用するということは、すなわち、ビタミンDが遺伝子情報のなかにある特定のタンパク質をつくりなさいと指令を出しているということです。
そして、ビタミンDが指令を出してつくらせているものには、抗菌ペプチド(小さなタンパク質のかたまり)があるということが突きとめられました。抗菌ペプチドには細菌やウイルスを攻撃して殺す作用があります。冬になって日照時間が短くなると体内のビタミンDの濃度が減ります。すると、抗菌ペプチドの量が減り免疫力が弱まることで、風邪をひきやすくなるのです。
引用:花粉症は1週間で治る!
つまり、ビタミンDは細胞に直接作用して、免疫物質である抗菌ペプチドをつくらせているということです。
抗菌ペプチドには細菌やウイルスを殺す作用があります。冬になって日照時間が短くなり、体内でビタミンDのつくられる量が減ると、抗菌ペプチドの量も減ります。
その結果、免疫力が弱くなり、風邪をひきやすくなります。
ある実験を紹介します。
いわゆる風邪症状とビタミンDについての研究報告もあります。閉経後のアフリカ系アメリカ人女性208人のうち、半数の人には毎日800IU(国際単位)のビタミンDを経口投与し、残り半数の人にはプラシーボ(疑似薬)を与えたところ、プラシーボを飲んだ人たちには変化はなかったものの、ビタミンDを投与した人たちのほうはインフルエンザを含めた風邪の諸症状の訴えが1/3に減りました。
引用:花粉症は1週間で治る!
ビタミンDは、リーキーガット症候群も防いでいる!?
リーキーガット症候群ってなに?ってひとは、こちらの記事で分かりやすく説明しています。
>>【定義】リーキーガット症候群(腸管壁侵漏症候群、腸管漏出症候群)のわかりやすい説明
リーキーガット症候群を簡単に説明すると、腸に穴が開いてしまってそこから病原体やら未消化の食べものが身体に吸収されてしまい、さまざまな全身症状(疲れやすい、頭がボーっとする、肌トラブルといった身近なものから、食物アレルギー、自己免疫疾患、糖尿病、がんなどの病気)の原因になる状態のことです。
ようするに、腸が荒れた状態のことを、リーキーガット症候群といいます。
そしてなんと、ビタミンDは、腸の粘膜を再生したり、腸の穴を塞ぐように作用したりと、腸の粘膜を丈夫にする働きがあります。
「人の身体の免疫力の70%が腸に存在している」といわれていますので、免疫強化のために腸を大事にすることはとても大切です。
このようにビタミンDは、腸の状態をよくすることで、免疫物質の生産や働きを正常化(IgE抗体やIgA抗体などを正常化)させます。
ようするに、ビタミンDによって、身体の免疫の70%を担っている腸を健康にし、身体の免疫システムが強化・正常化されるというわけです。
IgEやIgA抗体の補足説明
- 抗体;抗体は病原体とくっつくことで、無力化させます。
- IgE抗体:アレルギー反応に関わる抗体です。
- IgA抗体:鼻水、唾液、消化管などの粘膜から分泌され、外敵の侵入を防いでいます。
花粉症はアレルギー反応なので、IgE抗体が関わっています。このIgEが関わる免疫を正常化するので、アレルギーの症状が抑えることができます。また、花粉は主に鼻の粘膜から侵入してきますが、そのときに鼻の粘膜にあるIgA抗体がしっかりと花粉をからめとり、無力化させれば、アレルギーの症状を起こすことなく体外へだすことができます。
こういった理由から、ビタミンDにはアレルギーである花粉症の症状を抑える効果が期待できます。
終わりに
ビタミンDは、身体の免疫力を上げるために、とても重要な栄養素です。
そして、僕の経験上、花粉症にめちゃくちゃ効きました(実体験)。割高で、副作用のある薬も効果大です。
ですから、最初から安易に薬に頼るのではなく、まずはビタミンDを多く含む食品をたくさん食べることから始めてみましょう!
それでは今回は以上です。
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