花粉症がとにかくつらい・・・
だって下を向くだけで水道の蛇口をひねるがごとく、鼻水がたれてきてティッシュをつめてないとまともに日常を送れないくらいです。
体力も相当消耗するので、まともに生活できません。
酷い日は一日中症状が出てて、何もやる気が起きず寝込んでしまうことも・・・
下手な風邪なんかより100倍はつらいと僕は確信しています。
この死ぬほどつらい花粉症に対して、今までの僕はやられっぱなしでした。
しかし今年は違います!
食事を180度変えて、アレルギー体質の改善に挑戦しました。
その結果花粉症の症状を大きく抑えることに成功いたしました。
しかしそれでも完全に治ったわけではありません。
朝起きるとまだ少しは鼻水でるし、目もしょぼしょぼして変な感じで本調子とはとてもいえません。
やっぱり少しおかしな感じです。
そんなときふと思いました。
ぼくは強敵である花粉症のことをあまり知りませんでした。
「アレルギーだよね?ヒスタミンが関係するんだよね??」くらいなものでした(医療従事者なのに!)
しかしそれではダメです(そもそも医療従事者なら当然だよっ)
花粉症という敵を倒すためには、敵のことを知っておかなければいけません。
『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。』
(敵の実力を知り、己の力を知っていれば、100戦したところで負けることはないという意味)
そこで今回は花粉症発生の簡単なメカニズムについて調べてみたのでまとめたいと思います。
- 花粉症ってそもそもなに?
- アレルギーという用語の正しい意味
- 花粉症発生の流れ(過程)
目次
1.花粉症とは?
花粉症とはアレルギーの一つです。
2.アレルギーとは?
アレルギーとは、「無害と思われている異物」に対して「過剰に起こる免疫反応」のことです。
2.1アレルギーは過剰に起こる免疫反応のこと
そもそも免疫反応は、病原体から私たちの身体を守るための反応のことです。
もし仮に私たちに免疫という身体の働きがなかったら、あっという間に身体は腐ってしまいます。生肉をその辺に置いておくと、細菌やカビが繁殖して腐ってしまうのと同じことです。
こうならないために、私たちの身体には免疫が備わっています。
しかしこの免疫反応が、「無害と思われている異物」に対し「過剰に起こってしまう」場合があります。
どういうものがあるのかというと、例えば花粉やほこり、食べ物などです。
これらは本来、身体に害はないので免疫反応は起こってはいけません。
しかしこれらに対し、免疫反応が”過剰”に起こってしまうときがあります。
このときを特別に「アレルギー」と呼びます。
一方、蚊に刺された場合、腫れて赤くなりますよね?あれも免疫反応として、メカニズムは同じなんですが、蚊の唾液は一般的に、無害なものと思われてはいません。
こういう場合はアレルギーといいません。
しかし、蜂に刺されてアナフィラキシーショックで死んでしまった場合、これは明らかに過剰な免疫反応なので、アレルギーとみなされます。
蜂の毒は、蚊の場合と同じように無害とは思われていないですよね?
なので、蚊の場合と同様に、蜂の毒に対しても『アレルギー』といわなそうなんですが(アレルギーとは、「無害と思われている異物」に対して「過剰に起こる免疫反応」のことなので)、実際はそうではないんです。
このように、アレルギーという言葉の定義はある程度ぼやっとしたところがあります。
しかし、基本的には、
アレルギーとは、『「本来無害と思われている異物」に対して「過剰に起こる免疫反応」のこと』だと考えていれば大丈夫です。
3.花粉症発生のメカニズム
以上を簡単にまとめると、
花粉症というのはアレルギーの一つで、本来無害なはずの「花粉」に対して「過剰に免疫反応が起こっている」状態なんだということです。
花粉によるアレルギー発生のメカニズムは以下のとおりです。
- 花粉が鼻の粘膜などから体内に侵入し、IgE抗体がつくられます。
抗体とは、免疫グロブリン(Ig)というタンパク質のこと。
ある特定の抗原(今回でいうと花粉のこと)と結合して、その抗原(花粉)を排除するように働きます。 - つくられたIgE抗体は、肥満細胞(マスト細胞)の表面に付着します。
肥満細胞(マスト細胞)といっても肥満とは関係ありません。身体の防御に関わっている細胞のことで、とくに鼻粘膜や気管支に多く存在しています。
肥満細胞(マスト細胞)は、アレルギー反応を起こす顆粒をたくさん蓄えていて、炎症などの免疫反応を起こすことで、身体を守っています。 - もう一度、花粉が鼻の粘膜に侵入してきたときに、肥満細胞(マスト細胞)表面のIgE(1.でつくられたもの)と花粉がくっつきます(これを抗原抗体反応といいます)。
抗原抗体反応により、肥満細胞(マスト細胞)が反応し、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンなどが大量に放出されます。 - ヒスタミンは、まわりの細胞に作用して、アレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど)を起こします。
4.鼻水が出たり、鼻づまりの理由
このようにして花粉が鼻の粘膜に侵入すると、肥満細胞(マスト細胞)の表面に付着しているIgE抗体と花粉がくっついて、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが放出されるということでした。
このヒスタミンが、私たちを苦しめるさまざまな症状を起こしている元凶です。
4.1.ヒスタミンが鼻づまりの原因になる
ヒスタミンは血管を拡張させ、血管から血漿(血液の液体成分)を組織(血管の外)に浸みださせます。
その結果、鼻の粘膜が腫れます。つまり、鼻が浮腫み鼻詰まりが起こります。
4.2.ヒスタミンが大量の鼻水の原因になる
ヒスタミンは花粉を体外に出そうとして知覚神経を刺激し、粘液(鼻水)を分泌させます。
これが鼻水が大量に出て止まらなくなる理由です。
ちなみに、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが放出されるときに、同時にロイコトリエンという物質も放出されてます。この物質もヒスタミンと同じような効果を持ってるんですが、ヒスタミンより効果が弱いです。しかし持続性があるため、花粉症の症状を長引かせます。
まとめ:ヒスタミンが鼻詰まりや鼻水の一番の原因
本記事の内容をまとめます。
- 花粉症はアレルギーの一つ
- アレルギーとは、「本来無害と思われている異物」に対して「過剰に起こる免疫反応」のこと
- 花粉によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミンなどの物質が大量に分泌。このヒスタミンが鼻詰まりや鼻水の原因になります。
花粉症って知らない人はいないですけど、ここまでメカニズムを正確に分かってる人もそんなにいないんじゃないかと思います。
そもそも、アレルギーがなんなのかをきちんと分かってる人もそういないと思います。
ちなみに花粉症の薬は、このヒスタミンの効果を妨害する、あるいは花粉によって刺激された肥満細胞からヒスタミンが放出されるのを防ぐかのどちらかです。
つまり、ただ一時的に症状を抑えてるだけの対症療法だということです。
毎年、花粉の時期がくると、この副作用(倦怠感や眠気)のある薬を一生飲み続けなければいけません。
そんなのありえない!ということで、僕は食事を変えることでアレルギー体質を改善しようとしてるわけです。
食事などの普段の食習慣をかえることで自分を大きく変えるためのさまざまな情報をこのブログでは発信していますので、よかったら他の記事も読んでみてください。
それでは今回は以上です。
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