こんにちは、現役医療従事者のとってぃです。
前回の記事で、「ご飯は老化の原因になる糖化反応を起こしてしまう」ということをお話ししました。
そのときの記事はこちらです。
:僕がご飯を辞めた理由①~糖化反応が老化や糖尿病合併症の原因に!?~
:僕がご飯を辞めた理由②~糖化反応による老化の分かりやすい説明~
かんたんにいうと血液中の糖は、私たちの身体の材料となっている、ありとあらゆるたんぱく質と結合します。
そしてこの糖化したたんぱく質は通常のものに比べて劣化してしまいます。
つまり老化してしまうんだということです。
ちなみに私たちの身体の中で一番多い成分は水(約60~70%)で、その次がたんぱく質(約20%)です。たんぱく質は、筋肉、内臓、血管、骨、ホルモン、脳の神経伝達物質などをつくっているとても重要な栄養素です。
これらがすべて劣化してしまうわけですから、
例えば、
『ニキビ』はもしかしたら毎日食べているご飯が原因かもしれません。
甘いものが原因っていうのは知ってると思いますが、栄養学的にいうとご飯も十分にあまいです。
500mlのコーラよりもお茶碗一杯(180g)のご飯のほうが、糖質は多いんです。
これは冗談ではありません。
「ご飯がニキビの原因だなんて信じられない」「お米は日本人の心だろ。昔からずっと食べられてるのに、そんなわけないじゃないか」、多くの人はそう思っています。
しかし間違いなくご飯は、わたしたち日本人の老化を進ませるている食品No.1です。
理由は2つあります。
- ご飯は日本人のほとんどが毎日食べる
- お茶碗一杯のご飯は、500mlのコーラよりも含まれている糖質量が多い
ご飯を身体に悪いと思って食べている人はあんまりいないですよね?
そこが盲点なんです。
日本人はみんなご飯が大好きです。
僕もももちろん大好きです。
ですが事実として、毎日のご飯は、確実に身体を老化させます。
老けたくなかったらご飯はやめるべきです。
今回は、ご飯を食べることで体内に大量発生してしまう、『老化の原因物質であるAGEs(終末糖化産物)という物質』について。
どういう風につくられるのか。その過程を見ていきたいと思います。
1.【定義】AGEs(終末糖化産物)ってなんなの?
AGEsという名称は、あくまで糖化反応による生成物の総称であり、一定の構造を示す化合物ではない。
つまり、ある特定の物資を指して、これがAGEsということではありません。
とにかく糖化反応によってできた生成物を全部ひっくるめてAGEs!
これだけ覚えてください。
2.AGEs(終末糖化産物)はどうやってつくられるの?
すべてのはじまりは、糖とたんぱく質の結合です。
血液中に少しでも糖があれば、たんぱく質は糖と結合してしまいます。これが糖化反応のスタートです。
流れを簡単に示すと、

上の糖化反応途中で生成される物質はすべて、広義の意味でのAGEsとなります。
しかし最終生成物のみを指して、AGEsという場合もあります。
そして上の図をみてもらうと分かるんですが糖化反応は、大きく2つの段階に分けることができます。
- 初期段階
- 後期段階
2.1 糖化反応(初期段階)
初期段階ではまず、血中の糖とたんぱく質が反応して生成物が誕生します。
引き続きいくつかの反応が起こり、いったんアマドリ化合物という物質に落ち着きます。
アマドリ化合物として有名なものに、HbA1cやGA(グリコアルブミン)などの血糖コントロール指標物質があります。
この段階で糖の濃度が下がれば、正常なたんぱく質に戻るといわれています。
2.2 糖化反応(後期段階)
さらに糖の濃度が高い状態が続けば、アマドリ化合物にいくつかの反応が起こり、非常に反応性の高い物質へと変化します。
この物質は、ぶどう糖の10,000倍反応性が高く、他の正常なたんぱく質とも容易に糖化反応を起こすので、老化をさらに加速させます。
この非常に反応性の高い物質は、さらにいくつかの反応をへて、最終生成物を形成します。
最終生成物のことをAGEsと呼ぶことが多いです。
この状態になると、もう元の正常なたんぱく質に戻ることはできません。
ちなみに広義の意味でのAGEsでは、糖化反応の過程で生成した物質は全てがAGEsということになります。
まとめ
今回は、私たちの身体の老化を考えるうえで、とっても重要な反応である、糖化反応の全容を説明させていただきました。
いかがだったでしょうか?
ご飯を食べれば食べるほど、血中の糖が増えるので糖化反応は体の中でどんどん起こります。
その結果、全身の組織や臓器、ホルモンなどが劣化してしまう、つまりは老化してしまいます。
いつまでも若々しくありたいなら、ご飯は辞めるべきです。
具体的にこのAGEsが、身体に対してどういう悪影響が出るかは次回、やりたいとおもいます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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