こんにちは、とある病院勤務のコメディカルの「とってぃ」といいます。
もしかして、
「昼食に、ご飯やパンなどの炭水化物をたくさん食べていませんか?」
あるいは、
「夕方の3時くらいから、ボーっとしてきて疲れてくるからといって、甘いものを食べていませんか?」
かくいう昔の僕もおなじことをしてました。
しかしすべて間違いです。
僕には病院での日常業務があり、ブログの執筆もやりたいと思っています。両方を効率的にこなすのって結構大変で、疲れもたまってきます。
そんなときに、甘いものを食べてエネルギーを補給。これが常識だと昔は思ってました。
しかし今の私はこれに対して、100パーセント間違っていると言い切ることができます。
たしかに甘いものを食べると、一時的に回復します。でもやっぱり数十分くらいたってくると睡魔やだるさが襲ってきます。
休日なんかだと、あまりの睡魔に我慢できず、すこしの仮眠のつもりが2時間もガッツリ寝てしまい、気づいたら夕方。せっかくの休日を寝て終わってしまって凄い後悔してしまう・・・なんてことはしょっちゅうありませんか?
周りの大人たちだけでなく、身体の専門家の医師でさえも、
「疲れたら甘いものでも食べてエネルギーを補給しなさい。脳のエネルギーはぶどう糖だから」
といっていますよね?
でもこれは、現代の栄養学では完全に間違った常識です。いつまでも昔の常識を信じるのはやめましょう。
目次
1.これまでの常識ではぶどう糖が脳の唯一のエネルギー源だといわれていた
「ぶどう糖は脳の唯一のエネルギー源」
と考えられてました。
これが常識だったんです。
しかしそれがそもそも間違いだったんです。
2.ぶどう糖以外のエネルギー源を人間はもっている
ぶどう糖以外のエネルギー源として、『ケトン体』という物質があることが、今では分かっています。
ケトン体とは、脂質の一種で、脂肪酸の分解物です。
アセト酢酸、アセトン、そしてβ-ヒトロキシン酪酸の3つをケトン体とよびます。この3つのうち、主にエネルギー源としてつかわれるのが、β-ヒドロキシ酪酸です。
人間はケトン体という物資もエネルギー源にできます。
知ってる人にとっては当たり前でも、まったく知らない人にとっては、ケトン体ってなにそれ?ってレベルだと思います。
でも人類の長い歴史(500万年くらい)では、むしろこっちのほうをメインのエネルギー源として使ってました。
3.【血糖値スパイクに注意】ぶどう糖はエネルギー源としてはイマイチ
仕事や勉強でつかれたときは、身体は糖分を欲します。
このときにサクッと牛丼やラーメン屋、菓子パンやお菓子で糖分を補給すると血糖値が急激に上がります。
これを「血糖値スパイク」といいます。
急激に上がった血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されると、逆に低血糖状態になってしまいます。
怠くなったり、眠気が襲ってくるのはこのためです。すると、脳はさっき食べたばかりなのに糖が足りないと錯覚し、再び甘いものがほしくなります。
こんな感じで、高血糖と低血糖を繰り返していては集中力も高まりませんし、血管にダメージを与えたり、インスリンを出す膵臓を疲弊させて糖尿病の原因になってしまいます。
4.眠気や集中力の低下がなく、一日中パワフルに活動できるように
ケトン体のなにがすごいのかというと、その持久力です。
つまり、ぶどう糖にくらべて圧倒的にエネルギー効率がいい(車で例えるならめちゃくちゃ燃費がいい)ということです。
甘いものでは、血糖値スパイクによって血糖値が下がってまた甘いものが欲しくなります。
しかしケトン体をエネルギーとしているときは、そんなことにはなりません。
なぜならケトン体は、体中の脂肪細胞(中性脂肪)を原料に肝臓でつくられているからです。
原料は全身の脂肪なので、たくさんあります。
その総エネルギー量は、11万キロカロリーといわれていて、人間が生命を維持していくだけなら、50日間は生きられるといわれています。
つまり、身体がケトン体をエネルギー源としている場合、長いあいだ安定したエネルギーが供給されることになるので集中力が持続しやすいということです。
5.最後にいいたいこと。それは糖質を減らすべし。
じゃあケトン体をエネルギー源として使いたい!
と思ったんじゃないですか?
ここまで言えば絶対に思いますよね?
しかしここで一番重要なポイントがあります。
このケトン体をエネルギー源として使うためには、
血液中にたっぷりぶどう糖があると、ケトン体がつくられないということです。それは私たちの身体がもともとそういう仕組みになっているからです。
そのために、最近話題にもなっている『糖質制限』をする必要があります。
糖質をできるだけ抑えれば、このケトン体がたくさんつくられるようになります。
なので皆さんもぜひ、糖質制限を試してみてください。ビックリするくらい一日パワフルに疲れ知らずに活動できるようになります。
マンガでケトン体という物質をもっと知りたいという方は、下の本がおススメです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す