【体験談】間違った糖質制限で肌が黄色くなる理由を説明します

 

糖質制限をしている人
「糖質制限をはじめて、周りのひとたちから肌が黄色くなったっていわれるようになった」
もしかして肝炎!?

 

 

 

この記事では、糖質制限をはじめた人のなかで、肌が黄色くなってしまう人がいる理由を説明しています。

 

ちなみに僕は糖質制限を始めた当初、肌が黄色くなるという経験をしました。自分で気づかなかったんですが、周りから凄い肌が黄色いっていわれるようになりました。

病院で働いているので、「ヤバい!!これは黄疸だ!肝炎に感染してしまった!!」と、しばらく真剣に悩みました。

肌が黄色くなる他の原因として、柑橘類のみかんを食べ過ぎると肌が黄色くなりますが、みかんなんて食べた記憶はありませんでしたから。

 

今回はその原因が判明したので記事にまとめます。

 

1.一般的に肌が黄色くなる原因として考えられるもの

肌が黄色くなる原因としてまず考えれることは、『柑皮症』『黄疸』。この2つです。

それぞれについてみていきましょう。

 

1.1.柑皮症とは?

主な症状は手足が黄色くなることです。みかんなどの柑橘類に含まれるカロテン(動物や植物に含まれる色素)が、皮膚や皮下脂肪に沈着することで肌が黄色くなります。

カロテンは体内でビタミンAに変化し、ビタミンAと同じ効果をもつようになります。

 

柑皮症であれば、とくに治療の必要はなく、カロテンを控えると自然と治ります。

 

1.2.黄疸とは?

黄疸とはビリルビンという色素が何らかの原因で血液中に増加し、その結果、全身の皮膚や粘膜に過剰に沈着した状態を意味します。黄疸は、通常は肝炎や肝硬変などの肝臓の病気がある場合や胆汁の排泄経路である胆管系に異常がある場合に出現します。(後略)

黄疸があるかどうかの判断は、通常、眼球結膜(眼球の白い部分)をみて行います。全身の皮膚をみて黄疸があるかどうかを判定することは、我々日本人のような黄色人種では難しく、とくに軽度の場合ではほとんど分かりません。(後略)

引用:日本消化器学会

通常、血中のビリルビン値は1mg/dl以下なんですが、

  • 2mg/dl以上になると、眼球結膜(眼球の白い部分)が黄色くなります。
  • 3mg/dl以上になると、様々な症状(倦怠感、皮膚のかゆみ、発熱、おしっこの色が濃くなるなど)が出てきます。

 

黄疸で肌が黄色くなるというのは、だいぶ病状が進行している証拠なのですぐに病院にいきましょう。

 

1.3.柑皮症と黄疸の違い

ここまでお読みいただければ柑皮症黄疸の違いがだいたいわかったかと思います。

この2つの見分け方は、眼球結膜(眼球の白い部分)が黄色くなるかならないかです。

つまり、白目が黄色くなっていたら黄疸白目が黄色くなっていなかったら柑皮症です。

 

2.糖質制限で肌が黄色くなる理由は?

さて、ここからが本題です。

 

2.1.糖質制限のつもりが気づいたらベジタリアンになっていた!?

僕の場合は、もともと健康のために糖質制限をはじめたので(ダイエット目的ではない)、野菜をめっちゃ食べるようしてました。

 

糖質は敵だ。野菜こそが至高!!とにかく野菜を食べるべし!!!

 

こんな感じで、野菜中心の食生活をしてました。一方で肉とか魚はあまり気にしていませんでした。(とくに食べないということを意識していたわけではないんですが、結果的にほとんど食べなかったです)

 

「野菜は健康にいい!、だが糖質はどうやら身体に悪いらしいぞ」

とい知識だけで、自己流の野菜のみの食生活、いうなれば僕は自己流ベジタリアンをやっていたわけです。

でもこれだと明らかにカロリー不足になりますし、動物性食品からとらないといけないあらゆる栄養素(脂質、ビタミンBやビタミンD、亜鉛、鉄、カルシウムなど)も不足してしまいます。

 

ただし、ベジタリアンでもしっかり計画的にやれば十分に栄養をとることができるようです。(僕の場合、そんなことは一切考えず、いつも同じような野菜ばかり食べていたので絶対的に栄養が足りてなかったはずです)

きちんと計画されたベジタリアン・ビーガン食は栄養学的に十分な栄養を補うことができ、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、直腸がん、前立腺がんなど一部の病気の予防や改善に役立つと考えられています。

引用:All About 健康・医療『ベジタリアン・菜食主義者の栄養管理法・注意点』

 

ここで大事なことは、十分な知識もないまま適当に糖質制限をはじめてしまって、似非ベジタリアンになってしまっていた。その結果、栄養不足に陥ってしまったということです。

 

2.2.糖質制限で肌が黄色くなる理由は栄養不足になったから

結論をさきにいうと、糖質制限で肌が黄色くなってしまうのは、カロテンが皮膚や皮下脂肪にたまってしまうことでおこる『柑皮症』です。

どういうことかというと、カロテンは、血液中にタンパク質が十分にないと、身体の必要な組織にきちんと届けられず、皮膚などに沈着してしまうからです。

その結果として肌が黄色くなってしまいます。

 

ようするに、僕は日々同じような野菜(カロテンが多い野菜)ばっかり食べていて、肉・魚をまったくとらなかったがために栄養不足に陥ってしまっていたんです。

 

実はこのとき、糖質制限に関する知識がまだ十分でなかったために野菜の糖質のことはほとんど考えていませんでした。野菜でも糖質の多いものもありますが、当時そんなのはあまり気にせず、ガンガン食べていました。

例えば、ニンジンとかじゃがいもとか、カボチャとか・・・(本来であれば、この時点で糖質制限ができてるとはいいがたいんですが。)

 

もう気づいた人もいるかもしれませんが、にんじんかぼちゃ

 

知ってる人も多いと思いますが、カロテンが多くふくまれている野菜です。

 

肉とか魚からまったくタンパク質をとっていない状態で、にんじんとかぼちゃ(にんじんに関してはほぼ毎日食べてました)からカロテンを多めにとっていました。

先ほど説明したように、タンパク質が足りないとカロテンを血液中でうまく運ぶことができず、皮膚などにたまってしまって、柑皮症(肌が黄色くなる)になってしまいます。

これが間違った糖質制限によって、肌が黄色くなる理由です。

 

柑皮症以外にも、栄養不足による問題がなにかしら起こっていたことは容易に想像できます。

 

非常に危険な状態なので、糖質制限はしっかりと勉強してから行いましょう。(自身への自戒の意味もこめて・・・)

 

ということで、今回は以上です。

僕は実際に肌が黄色くなって、肝炎じゃないかと相当焦りました。もし同じような感じの人がいたら、一度食事内容を見直してみてください。

 

 

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