
糖質制限をやってる人「糖質制限をはじめてから2ヶ月で体重が10kgも落ちた!めっちゃ効果あるじゃんこれ!!だけど、どうして糖質を制限しただけでこんなに痩せるんだ?」
✔ この記事では、糖質制限で痩せる理由を簡単に説明します。
1.そもそも太るってどういうこと?
太るとは、すなわち肥満になること。
- 肥満の定義はこちら
「肥満」とは太っている状態であって、疾病を意味するものではありません。肥満であるかどうかは体脂肪量によりますが、体脂肪量をはかる簡便な方法がないため、指標としてBMI(Body Mass Index)が世界的に広く用いられています。WHOによる肥満の判定基準は、BMI30以上が肥満です。一方、日本ではBMI25以上を肥満としています。
体脂肪量というのは、単純に体にある脂肪が何kgなのかということです。
この体脂肪をしまっているのは『脂肪細胞』という専用の細胞です。『脂肪細胞』は成人では平均250~300億個もあり、その数は子どものころに決まるといわれています。
ようするに、脂肪の材料になるような、例えば甘いものをドカ食いなんかしてると、脂肪がたくさんつくられて、それが『脂肪細胞』という細胞に大量に詰め込まれるんだということです。そしてその結果、肥満になります。
1.1.肥満の判定基準は『BMI』
- 肥満は病気ではなく、ただ太っている状態のことです。
- 肥満を判定する基準としてBMIというのが世界的に使われています。
- BMIの計算式
体重(kg)÷身長2(m) |
「体重」と「身長」さえわかれば、簡単に求めることができます。
WHOの肥満の判定基準であるBMI30以上が実際どんなものかというと、
『身長170cmの人だと体重が87kg以上が肥満』
ということになります。
「ん??それって相当なデブじゃね?ちょっと肥満の基準が甘すぎるんじゃないの?」
(たしかに僕もそう思います・・・)
じゃあ、日本の基準(BMI25以上)ではどうなのかというと、
『身長170cmの人で体重が73kg以上が肥満』
です。
WHOの基準に比べるとまだマシですけど、それでも身近にいれば十分立派な ”おデブの部類” だと個人的には思います。
もし自分のBMIを実際に計算してみたいって人がいれば、「BMI計算」で簡単に調べられます。
- BMIの日本での判定基準
BMI | 判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重 |
18.5~25未満 | 標準体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
引用:日本肥満学会 2011年9月
2.肥満の原因
糖質摂取で太る理由は単純明快だ。デンプンを例にとると次のようになる。
「デンプン摂取」
↓
「唾液中のアミラーゼでデンプンが麦芽糖に変化」
↓
「小腸内のアミラーゼで麦芽糖がブドウ糖に変化」
↓
「小腸壁からブドウ糖が吸収されて血管内に入り、血糖値が上昇」
↓
「血糖値上昇を受けて膵臓がインスリンを分泌」
↓
「インスリンの作用で余分なブドウ糖は中性脂肪に変化」
↓
「中性脂肪は脂肪細胞に取り込まれる」
↓
「太る」
でんぷんと麦芽糖はともに糖質の一種です。糖質ってなに?ってひとは下記記事を参照してください。
》炭水化物/食物繊維/糖質とは? +α 炭水化物の種類まとめ
》『糖質ゼロ』と『糖類ゼロ』の違いの分かりやすい説明をしてみた
この引用中でとくに肥満の原因として大事なポイントとなるのが、
「血糖値上昇を受けて膵臓がインスリンを分泌」
という箇所です。
小腸で吸収されたブドウ糖は、血液に溶け込んで全身に運ばれて、全身の細胞のエネルギーとして利用されます。
この血液中のブドウ糖のことを、『血糖』といいます。
血糖が上昇すると、全身の細胞がブドウ糖をエネルギーと利用するために、インスリンが分泌さます。
それによってブドウ糖を全身の細胞に取り込んでエネルギーとします(その結果、血糖が下がります)。
このときエネルギーとしてすぐに使われなかったものは、グリコーゲン、あるいは脂肪として蓄えられます(脂肪として蓄えらるってことは=肥満になるということです)
このように、血糖値上昇によってインスリンが分泌されると、余ったブドウ糖は脂肪なってしまうため、別名「肥満ホルモン」とも呼ばれています。
3.糖質制限で痩せる理由
ここまでで説明したようにインスリンを分泌させる、糖質が肥満の原因です。
一方、脂質とタンパク質は、血糖値を上げないので、そもそもインスリンが分泌されることはありません。ですから、基本的に脂質とタンパク質だけではそれほど太りません。
また、脂質とタンパク質は血糖値を上げないため、これら単独では肥満の原因にはならない。
そして、先ほども説明したように、肥満の一番の原因は、血糖値上昇によるインスリンの分泌です。そしてインスリンを分泌させるのは、血糖値を上昇させる糖質だけです。
しかし、血糖値を直接に上げるのは糖質だけです。タンパク質や脂質を食べても直接、血糖値は上がりません。
これは科学的に証明されている事実です。
(中略)
かつて、栄養士が学校で教わった栄養学では、こうなっていました。
「タンパク質や脂質も、血糖値を少し上げる」
これは古い認識で、実は科学的な根拠のない主張でした。その後、欧米では生理学的な研究が進められていて、食事のタンパク質や脂質は直接に血糖値を上げないことが確認され、常識となっているのです。アメリカの糖尿病学会(ADA)の患者教育用テキストブックにおいても、2004年からこのことが明記されています。
タンパク質と脂質が血糖値を直接に上げないというのは、アメリカの糖尿病学会(ADA)にもきちんと認められています。
しがたって、脂質とタンパク質をいくら食べても、食後の血糖値は上がりません。血糖値が上がらないので、当然、インスリンも分泌されることはなく、脂肪にもならないということです。
まとめ
肥満の原因は、糖質をとることによって血糖値が上昇して、インスリンが分泌されるからです。
一方、脂質とタンパク質は血糖値を直接上げることはないので、インスリンが分泌されることはなく、肥満にもなりにくいです。
なので痩せたければ、糖質を極力控えるだけで、それ以外の栄養素は気にせずたくさん食べればいいです。なので、ほんとに簡単です。ハードな運動もする必要はありません。
実際僕は、糖質制限だけをやって、2カ月で10kgも痩せました。
痩せることが目的なら、糖質制限は簡単にできるので最強の方法だと思います。(ご飯やパンなどの主食を抜いて、甘いデザートを食べないだけなので)
僕の場合、糖質制限をして痩せただけじゃなくて、日々の体調もかなりよくなったので、毎日充実した日々を送れています。
【まとめ】糖質を制限することで得られるメリット
1.糖尿病の予防
2.すでに糖尿病の人は、合併所の予防(腎不全、網膜症、神経症)
3.肥満の解消
4.高血圧改善
5.アルツハイマー病の予防
6.片頭痛改善
7.花粉症やアレルギー性鼻炎、喘息などのアレルギー性疾患の改善— とってぃ/現役医療従事者兼ブロガー (@totthi1991) March 31, 2018
他にも糖質を制限するとこんないろんなメリットが得られます。
今回は以上です。最近なんだか調子が悪いなぁってひとは、ぜひ試してみてください。
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