みなさんに聞きたいことがあります。
「糖質制限って辛くないですか?」
ほんとうは甘いものをお腹いっぱい食べたい。ご飯もお腹いっぱい食べたい。
でも糖質制限でダイエットには成功した。だから少なくともダイエットには効果はあると自分の経験上言い切れる!!だからダイエット目的なら少なくともやる意味はある!!
ただ、なんだかこのごろダイエットだけじゃ物足りない。もっとなにかダイエット以外のメリットがないとモチベーションが・・・
そんな人に朗報です。
「糖質制限をすると頭の回転がよくなり、頭が冴えるようになります」
これ、めちゃくちゃ大事です。だっていまの時代、生まれですべてが決まる江戸時代でも、中世のヨーロッパなんかじゃないですから。
頭がよければよいほど得をする時代です。
どんなに貧しい家に生まれようとも、めちゃくちゃ頭がよければ億万長者になることだって夢じゃありません。
そしてなんと、糖質制限をすれば間違いなく頭の回転がよくなり、頭が冴えるようになります。
この記事ではその理由を説明したいと思います。記事を読んだ後ではきっと糖質制限をやるモチベーションが上がってると思います。
目次
1.私たちの身体のエネルギー源は 『ATP』
わたしたち身体のエネルギー源がなにかしっていますか?
例えば、心臓を動かしたり、筋肉を動かしたり、身体をつくったり、体温を維持したり。
こういった生命を維持するために絶対に必要なものです。
「食べものじゃないの?」
これは半分正解で半分間違いです。
人間は食べものをそのまま直接エネルギー源としてつかっているのではなくて、食べものを燃料にしてある種のエネルギー源をつくっています。(このエネルギー源をつかって、先ほどいったような心臓を動かしたり、筋肉を動かしたりしています)
それはなにかというと・・・・
”ATP” です。
別名「生体内のエネルギー通貨」とも呼ばれています。なぜ通貨といわれているのかというと、私たちが普段つかっているお金のような役割をしてるからです。
お金は、服、車、食べもの、住居など生きていくために必要ないろんなものと交換することができますよね。
ATPもこのお金と同じようなものです。
具体的にATPをつかうことでなにができるのかというと先ほどもいったように、筋肉を動かしたり、身体をつくったり、細胞分裂したり、体温を維持したり・・・。
これらすべてにATPという生体内のエネルギー通貨が必要になります。
つまり、ATPは私たちが生きていくために絶対に必要なものです。(≒まさに私たちが普段つかってるお金と同じです。お金がないと生きていけないですよね)
実は私たちが食事をする一番の目的は、この「生体内のエネルギー通過」といわれるATPをつくることにあります。
2.ATPをつくることができる工場は2種類ある
このATPという身体のエネルギー源(生体内のエネルギー通貨)をつくるための工場を私たちは2種類もっています。
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3.解糖系とミトコンドリア系の違い
解糖系とミトコンドリア系の特徴を下の表にまとめました。
原料 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
解糖系 (例えるなら、手軽な焚火) | ・ブドウ糖 | ・ATPをつくるのが早い、お手軽 | ・すぐに原料のブドウ糖が底をつく ・ミトコンドリア系に比べて、圧倒的に効率が悪い |
ミトコンドリア系 (例えるなら、効率的な巨大工場) | ・主に脂肪 | ・解糖系に比べて、圧倒的に効率がいい ・原料になる脂肪はたくさんある | ・糖質をたくさん食べてると機能しない |
3.1.解糖系のデメリット
解糖系では、ATPをつくるためにブドウ糖が必要です。このブドウ糖はすぐに消費されてなくなってしまいますが、現代は糖質の多い食品があふれています。
なのでブドウ糖が足りなくなったとしても、またすぐに甘いものを食べて補充することができます。
「え、ブドウ糖を補充すればいいんなら、多少ATPをつくる効率が悪くても問題ないんじゃないの?」
そう思うかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
糖質の過剰摂取は、血糖値スパイクによって低血糖症という問題を起こします。
【食後の眠気や集中力低下の原因は、お米や甘いものの食べ過ぎ【血糖値スパイクに注意!】】
ちなみに、血糖値スパイクとは、糖質を食べた直後に血糖値が急上昇し、そのあと食べる前よりも血糖値が低下してしまうことです。
血糖値がいつも上下していると、細胞に供給されるエネルギー源も安定しないので、内臓の機能が安定しません。脳のエネルギーレベルも一定に保つことができず、集中したり、記憶したりするといった脳の機能も一定しません。
引用:アイザック・H・ジョーンズ著「世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術」p33
ようするに、解糖系をメインにしている状態は、エネルギー供給が不安定で、それゆえに脳の機能を十分に発揮することができず、端的にいうと馬鹿になるということです。
じゃあ、どうすればいいの?
➡ ミトコンドリア系を使いましょう!
4.ミトコンドリア系を使えば、頭の回転がよくなる&頭が冴えるようになる
バランスが偏らないようにしながらオメガ6とオメガ3のアブラを積極的に摂り、種類も「良いもの」だけを厳選することで、体を「シュガーバーニング」の状態から「ファットバーニング」の状態に持っていったのです。
すると、早くも1週間後にはエネルギーの様子に変化が出てきました。それまで疲れがたまりやすく、仕事中もぐったりすることが多かったのですが、そうした状態に陥らなくなったのです。頭がクリアになり、精神的にも明るくなったと彼は話してくれました。
引用:アイザック・H・ジョーンズ著「世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術」p108
シュガーバーニングとは解糖系のことを意味してます。ファットバーニングとはミトコンドリア系のことを意味してます。
解糖系とミトコンドリア系では、どちらのほうが身体にとって使いやすいかというと、解糖系のほうです。さきほど説明したように、解糖系は例えるなら、お手軽な焚火のようなものなので、燃料のブドウ糖さえあればミトコンドリア系よりもこっちを優先して使います。
つまり、糖質過剰な食生活は、解糖系がメインシステムとなり、エネルギー効率に優れたミトコンドリア系はわきに追いやられてしまうということです。
一方、ミトコンドリア系のメリットは何かというと、先ほど説明した血糖値スパイクのようなことがおこりません。なので安定的にエネルギーを身体に供給できて、なおかつエネルギー源は、全身の脂肪なので大量にあります。
エネルギー供給が安定するので体の機能は高い状態で維持され、とうぜん脳の機能も高い機能を発揮することができるようになります。
5.糖質制限をすれば、解糖系からミトコンドリア系に変換することができる(つまり頭がよくなる)
つまるところ糖質制限をすれば、解糖系ではなくミトコンドリア系のほうを私たちの身体は使うことができるようになります。
糖質ばかりを食べていると、優先的に解糖系のほうがバリバリ動いて、逆にミトコンドリア系はあまり動かなくなってしまいます。
「じゃあどうすればいいの?」
簡単です。
糖質制限をしっかりやって、脂質をしっかり食べること。そうしたらミトコンドリア系のほうが動き出します。
私は現在、第一線で活躍し、充実した生活を送るエグゼクティブの人たちと仕事をする機会がありますが、彼らは総じて、「ファットバーニング」の状態で毎日を過ごしています。
競争社会の中でしのぎを削る彼らは、体も脳も常にトップレベルの機能を維持しなければ、生き残っていけません。エネルギーの上下動が激しく、安定しない「シュガーバーニング」のシステムでは、とてもベストの状態を保つことができないのです。
引用:アイザック・H・ジョーンズ著「世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術」p35
シュガーバーニングとは解糖系のことを意味してます。ファットバーニングとはミトコンドリア系のことを意味してます。
一流の人と普通の人との違いは、私たち身体のエネルギー源であるATPの作り方が根本的に違うということです。
まとめ
糖質制限って辛いので辞めたくなったり、あるいは自己流で緩めたりしたい気持ちに駆られます。
しかし糖質制限をすることで、体も脳も最高の状態を維持することができるようになり、人生の充実度は格段に上がります。
ぜひこのまま糖質制限を続けて、解糖系ではなくミトコンドリア系がフルに活動できるようにしていきましょう!
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