カテコラミンとはなに?わかりやすく解説します

カテコラミンがなんなのか知りたい人「カテコラミンとはなに?血圧を上げる薬を勉強してたら出てきたけど、どういう物質なんだろう・・・」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容は以下のとおりです。

  • カテコラミンとは
  • カテコラミンの働き【受容体が重要です】
  • 体内でつくられるカテコラミン【3種類あります】

この記事を書いている僕は、臨床経験4年目の現役医療従事者です。
昇圧薬を勉強している際に、カテコラミンという物質がなんなのかさっぱりわからなかったので、色々調べて本記事にまとめました。

1.カテコラミンとは

カテコラミンとは、カテコール核を構造の中に含むアミンの総称のことです。

カテコラミンはカテコールアミンとも呼ばれます。

体内では下記3種類のカテコラミンがつくられています。

  • アドレナリン(別名:エピネフリン)
  • ノルアドレナリン(別名:ノルエピネフリン)
  • ドーパミン

※ アドレナリンとエピネフリンは同じ物質で呼び名が違うだけです。同様に、ノルアドレナリンとノルエピネフリンも呼び名が違うだけで同じ物質です。

いきなり「カテコール核」や「アミン」といわれても意味不明だと思いますので、順を追って説明していきます。

1.1.カテコール核とは

カテコール核とは、ベンゼン環に2つの水酸基(-OH)が隣り合って結合した化合物のことです。

1.2.アミンとは

アンモニア(NH3)の水素を炭化水素基などで置換した化合物の総称のことです。
置換する数によって、第一級アミンから第四アミンがあります。

※ 炭化水素基:「C」と「H」のみで構成された原子団

1.3.カテコラミンとは

つまり、カテコラミンとは、特定の構造(カテコール核+アミン)をもっている化合物のことです。

2.カテコラミンの作用機序

カテコラミンは、カテコラミン受容体に結合することで作用を発揮します。

ちなみに、体内では下記3種類のカテコラミンがつくられています。

  • アドレナリン(別名:エピネフリン)
  • ノルアドレナリン(別名:ノルエピネフリン)
  • ドーパミン

2.1.カテコラミン受容体

カテコラミン受容体をざっくり分けると2種類あります(1)。

  1. アドレナリン受容体
  2. ドーパミン(ドパミン)受容体

とくに、血圧に関係するものとして重要なのは「アドレナリン受容体」です。

アドレナリン受容体

参考:https://medi-information.com/?p=1341

アドレナリン受容体はカテコラミンをキャッチして作用を発揮する受容体で、大きくα受容体とβ受容体に分けれらます。

そして受容体はさらに細かく分かれα受容体はα1受容体とα2受容体に、β受容体はβ1受容体β2受容体β3受容体の3種類に分類されています。

アドレナリン受容体の分類

  • α1受容体
  • α2受容体
  • β1受容体
  • β2受容体
  • β3受容体

※ 一般にα受容体(α1、α2)受容体は興奮作用を、β受容体(β1、β2、β3)は抑制作用を示します。

アドレナリンとノルアドレナリンは、これらの受容体に結合して作用を発揮します。
また、ドーパミン(ドパミン)もα受容体やβ受容体とも結合して作用を発揮します。

ドーパミン(ドパミン)受容体

参考:http://www.akira3132.info/serendipity_neural_system.html#%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%9F%E3%83%B3%E5%8F%97%E5%AE%B9%E4%BD%93%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E

ドーパミン(ドパミン)受容体は、D1、D2、D3、D4、D5受容体の5種類があります。

ドーパミン(ドパミン)受容体の分類

  • D1受容体
  • D2受容体
  • D3受容体
  • D4受容体
  • D5受容体

※ ドパミン受容体の大半は中枢神経系に分布しています。

ドーパミン(ドパミン)受容体にはドーパミン(ドパミン)が結合して作用を発揮しますが、ドーパミン(ドパミン)はα受容体やβ受容体とも結合して作用を発揮します。

3.体内でつくられるカテコラミン

体内でつくられるカテコラミンは以下の3種類があります。

  • アドレナリン(エピネフリン)
  • ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
  • ドーパミン

3.1.アドレナリン

アドレナリンはβ受容体に対する作用が強く出ます。

なので、心拍数が増え、収縮力も上昇して心拍出量が増えます。

詳しくはこちらの記事が参考になります。
>>http://kusuri-yakugaku.com/pharmaceutical-field/pharmacolory/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3/

3.2.ノルアドレナリン

ノルアドレナリンは主にα受容体に対する作用が強く出ます。

なので、血管が収縮して血圧を上昇させます。

しかし、心臓のβ受容体への作用は弱いので心拍数は増えません。

むしろ血圧が上昇すると、神経は心臓に負担をかけないように心拍数を減少させるような反射を起こします。

ですので、心拍数は逆に減ります。

詳しくはこちらの記事が参考になります
>>http://kusuri-yakugaku.com/pharmaceutical-field/pharmacolory/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3/

 

というわけで今回は以上です

 

<注意事項>
本ブログに掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、掲載された情報に基づく判断については利用者の責任のもとに行うこととし、本ブログの管理人は一切責任を負わないものとします。
本ブログは、予告なしに内容が変わる(変更・削除等)ことがあります。