こんにちは、現役医療従事者のとってぃです。
ここまでの【小麦の危険性】シリーズでは、伝統的な主食、害がないと一般的に思われているパンを筆頭に、小麦製品の害悪性を説明してきました。
今回で小麦の害悪な理由の最後の1つになります。
それは、パンには「中毒性がある」ということです。
STEP1 パンにはアヘンのような効果がある
「え、うそでしょ」って思いましたよね?僕もその一人です。パンなんていうごくごくありふれた食べ物のパン。身体にみじんも悪いと思っていないと思いますが、パンを食べることは、麻薬の代表格アヘンをやっていることと本質的には同じで、脳に及ぼす影響はめちゃくちゃ似ているんです。
上海の阿片窟

まさに朝食のパンをかじっているときと、上のアヘンを吸っている人たちとおんなじことになっているんです。夢の中にいるような恍惚とした感じを味わえて、それが忘れられなくなり何度もやってしまう。そしてあっという間に、精神的・身体的に依存性ができ、辞めると禁断症状がでてきてしまう。
もちろんアヘンほどではないにせよ、パンにはこういった依存性があるということです。
STEP2 パンとアヘンの共通点
小麦食品であるパンには、グルテンという非常に害悪なたんぱく質があるということは、これまでで言ってきました。これとは別に、グルテンにはアヘン的な性質があることが研究で分かっています。
このグルテンは胃で消化されてポリペプチドというものに分解されてから、血液中に吸収されるんですが、なんとこいつは、脳内に容易に侵入することができるんです。
本来、脳はいろんな物質に容易に影響を受けないよう、血液と脳とを隔てる血液脳関門というバリアーがあるんですが、この小麦ポリペプチドは、血液脳関門を通過できる特殊な性質を持っています。
そして、脳に入り込んだ小麦ペプチドは、なんと脳のアヘン受容体(=オピオイド受容体)と結合してしまうんです。これは、アヘンと結合する受容体と同じです。
この受容体と結合することで、多幸感が得られ、それが忘れられなくなってしまい依存してしまうんです。
STEP3 自閉症や統合失調症、発達障害の原因にもなりうる
小麦ポリペプチドは、アヘンと似た構造をしています。
ですので、アヘン受容体(ポリペプチド受容体)と結合し、脳に重要な影響を与えます。
具体的にいうと、鎮痛作用や認知機能の低下、知覚機能の低下など。他には慢性疲労、繊維筋痛症やうつ病などの原因にもなるとも考えられています。
ノルウェーのライフェルト博士、フロリダのケード博士らは、自閉症、広汎性発達障害を持つ人々の尿から、カソモルフィン(乳製品由来のポリペプチド)が大量に含まれていることを発見しています。カソモルフィンとは、乳製品由来のポリペプチドで、小麦ポリペプチドと非常によく似ています。
ポリペプチドを十分に消化・分解できない人(ポリペプチドの分解にはDDP4という酵素が必要なんですが、人により量が少ない人もいる)、つまりは消化器で小麦のグルテンを十分に消化しきれない人、もしくはリーキーガット症候群を引き起こしている人は、これら疾患のリスクが非常に高いということです。
じゃあ、ポリペプチドを十分に分解できてればいいんでしょ?そう思うかもしれませんが・・・
残念ながら小麦グルテンはどんな人に対しても程度の差はあれ、腸の透過性を高めるので、小麦ポリペプチドを体内に吸収しています。ということは、誰しもがこのアヘン様の悪影響を受けているってことになります。
とってぃの考え
ここまで小麦製品が悪いってことになると、十分に小麦を辞めうる理由になったかと思います。まさか小麦が脳疾患の原因にもなっていたなんてこと想像もしていなかったと思います。
しかしこういった研究は、なかなかマスコミなんかで取り上げられることはありません。そこにはマスコミのスポンサー、食品業界や製薬業界なんかの圧力がかかっているんじゃないかと疑いたくなるほどです。
もし小麦がこれだけ多くの病気になることがはっきりとマスコミや国が大きく取り上げれば、小麦の消費も大きく下がり、その結果病気になる人も少なくなって薬も売れなくなり、食品業界や製薬業界は大ピンチですね。そしてビックスポンサーがいなくなるので、マスコミもピンチになります。
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