【小麦の歴史】品種改良によって遺伝子が変化し非常に危険な食べ物になった!?

こんにちは、現役医療従事者の「とってぃ」です。

 

小麦は世界三大穀物の一つとして世界中で広く栽培され、私たちが消費する全カロリーの20%を占めるほどの勢力を誇っています。そんな小麦は、人類が農業を始めた当初から栽培されていてとても長い付き合いになるんですが、

現代に流通している小麦は、私たちのご先祖が食べていた小麦とはまったく別物です。

そのため長いあいだ人類の食を支えてきた小麦は、今では私たちの身体にとってになってしまっています。

 

そこで本記事では、今の小麦がどういった歴史で変わってきたのかを紹介したいと思います。あわせて、小麦がヤバい理由も説明したいと思います。

1.小麦の歴史

1.1.人類が一番最初に栽培していた小麦はヒトツブコムギ【1万年前くらい】

小麦の品種は2万5000以上ありますが、すべての小麦の祖先にあたるのはヒトツブコムギといわれているものです。

そして人類が最初に栽培していた小麦もヒトツブコムギだと考えられています。これがおよそ1万年前くらいのことです。

ヒトツブコムギは小麦の中でももっとも単純な遺伝子情報をもち、染色体は14本しかありませんでした。

 

1.2.自然交配の結果、フタツブコムギが誕生【6~5000年前くらい】

ヒトツブコムギはヨーロッパで人気の穀物となりました。

その後、ヒトツブコムギと野生のヤギ麦属(小麦の他の品種)との間で、自然交配が起こり、フタツブコムギという新たな品種が誕生しました。

このとき染色体の数が14本から28本に増えました。

 

1.3.パンコムギ【5000年前くらい】

フタツブコムギはその後、野生のタルホコムギと自然交配し、パンコムギという別の品種になります。

このとき染色体の数が28本から42本に増えました。

 

2.20世紀に入るまではそこまでの大きな変化のなかった小麦の遺伝子

このように、小麦は数千年の歴史の中で、自然交配によって遺伝子が変わってきていますが、その変化はだいぶ緩やかでした。

そして5000年前くらいに誕生したパンコムギは、20世紀の半ばくらいまでほとんど変化することもありませんでした。

 

パンコムギが最も収穫量が多く、調理もしやすかったので多く栽培され、遺伝的に現代の小麦にもっとも近いとされています。

セリアック病、小麦アレルギー、グルテン過敏症などもこの時点では起こりにくい小麦でした。

 

しかし20世紀の半ばに、人工的な交配の結果、品種改良され急速に遺伝子の変化が起こりました。

その結果、現代の小麦は、収穫量が高く、病気に強く、日照りに強いものへと変わりました。

 

3.緑の革命によって小麦の品種改良が進められた

  • 緑の革命とは

主として開発途上国の人口増加による食糧危機克服のため、多収穫の穀類などを開発して対処しようとする農業革命のこと。

1941年、ロックフェラー財団とメキシコ政府が共同で取り組んだ小麦の高収量品種開発が始まりといわれている。

引用:EICネット

第二次世界大戦後、世界の食糧事情はとても不安定でした。そこで、メキシコのIMWIC(国際トウモロコシ・コムギ改良センター)は、世界的飢餓を解決するという目標を掲げて、トウモロコシや小麦などの生産量を上げるための活動を開始しました。

IMWICによって、小麦の人工交配が行われ、病気に強く、殺虫剤に強く、冷害や日照りにも強い生産性の高い小麦の開発に成功しました。その結果、後に「奇跡のコムギ」とも呼ばれる生産性の高い小麦品種は、世界の飢餓を救いました。これは緑の革命として知られています。

緑の革命以前の小麦を伝統品種、革命後の品種を近代品種や改良品種と呼んで区別しています。

 

 

つまり現在私たちが食べている小麦は、大昔のご先祖様が食べていた小麦とはまったく別物で、メキシコのIMWIC(国際トウモロコシ・コムギ改良センター)によって、品種改良されたものです。

 

 

4.大幅に品種改良された現代の小麦は、人体に対する安全性が一切確かめられていない

緑の革命によって、生産性の高い小麦が開発されたことで、世界の食糧飢餓を大きく救われました。しかし大きな問題が1つあります。

これだけ急激な品種改良がなされ、遺伝子が大幅に変えられたにもかかわらず、人体はおろか動物実験で安全確認の試験が一切行われなかったんです。

 

「まぁ、別の小麦と小麦を交配させて新しい品種ができても、小麦は小麦だよね。だから大丈夫でしょ」ってな感じの軽いノリで、人体はおろか動物実験も一切行われなかったんです。

つまり、交配によって生まれた品種は人間が食べてもまったく問題ないと当時は考えられていたんです。

今では交配によって、新品種には新しいたんぱく質ができることがわかっています。またセリアック病に関係するたんぱく質であるグルテンの量も多いことも分かっています。

 

これらたんぱく質に対する安全確認が現在も行われることなく、小麦は世界中で大量に消費されているという、非常に危険極まりない状態なわけです。

 

僕はこの事実を知ったとき、小麦を食べることを辞めました。

そうすることで、劇的に日々の暮らしにいい影響が出ました。寝起きがよくなったり、疲れっぽい感じがなくなったり、食後の異常な眠気もなくなりました。

ちなみに小麦が使われている食品はめちゃくちゃ多いです。ここで言えないくらいに多いです。「小麦だからパンは当然として、麺類のラーメン、うどん、蕎麦にパスタくらいでしょ?」

いえいえ、そんなもんじゃないです。裏の食品表示を見てみてください。ほんとに加工食品のほとんどは食えないです笑。

今では外食も一切やめて、正直いうとかなり不便なんですが、それ以上に健康上のメリットを感じているので続けていられるんです。

 

  • 小麦に含まれるグルテンの有害性

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