こんにゃく芋の糖質量や栄養成分なんかについてまとめてみた 

 

こんにゃくのことを知りたい人「こんにゃくの原料ってなに?栄養成分は?変な添加物とか入ってないの?」

 

こういった疑問に答えます。

1.こんにゃくの原料はこんにゃく芋です

引用:コンニャクイモは、こんな感じで収穫期へ...。| (株)ミズホ

こんにゃくの原料

こんにゃくの原料は、サトイモ科に属しているこんにゃく芋です。

上の画像くらいまでの大きさに成長させるために3年ほどかかり、秋(11月~12月)に収穫されます。

このこんにゃく芋を加工し、こんにゃくはつくられています。
(記事の最後に作り方の動画を載せているので、興味のある人はどうぞ)

こんにゃくの原料が、こんなヘンテコな芋だとは知らなかった人も多いのではないでしょうか?

1.1.こんにゃく芋の栄養成分

こんにゃく芋自体の栄養成分
  • 水分:20%
  • グルコマンナン:40%
  • たんぱく質:10%
  • その他(その他の食物繊維、有機物、ミネラルなど)

1.2.こんにゃくのつくりかた

こんにゃくのつくりかた
  1. こんにゃく芋を細かくすり潰す
  2. 細かくすり潰した後に、たっぷりの水分を含ませる
  3. 凝固剤の水酸化カルシウムや熱を加えて固める
「こんにゃく芋」「水酸化カルシウム」「水」の比率は、「1:10:100」なので、こんにゃくの成分のほとんどが水分です。

2.こんにゃくの栄養成分:グルコマンナンという食物繊維が特徴的

残念ながらこんにゃくに栄養価はほとんどありません。

三大栄養素の「たんぱく質」「糖質」「脂質」はほとんど含まれておらず、「ビタミン」や「ミネラル」も同様に含まれていません。

じゃあ、どんな成分がはいっているのかというと、グルコマンナンという食物繊維です。

下の表はこんにゃくの栄養成分です。

精粉こんにゃく(100g当たり)生芋こんにゃく(100g当たり)
エネルギー5kcal7kcal
水分97.3g96.2g
たんぱく質0.1g0.1g
脂質ほぼなしほぼなし
炭水化物水溶性食物繊維0.1g0.1g
不溶性食物繊維2.1g2.1g
糖質ほぼなしほぼなし
ミネラル0.3g0.3g

参考:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

ご覧のとおり、こんにゃくの成分のほとんどは水(95%以上)です。それを除くとこんにゃくの主成分は「グルコマンナン」という水溶性食物繊維です。

グルコマンナンは、本来は水溶性の食物繊維なんですが、こんにゃくの製造過程において凝固剤(水酸化カルシウム)で固めることにより、水溶性食物繊維ではなくなります。かといって不溶性食物繊維の特徴をもつかというとそんなことはなく、どういった効果があるのかはっきりしていません。一説には、グルコマンナンが不溶性食物繊維になるため、グルコマンナン本来の健康効果はほとんど期待できないともいわれています。

2-1.グルコマンナンの構造

グルコマンナンとは

グルコマンナンは、グルコース(単糖の一種)とマンノース(単糖の一種)が、およそ2:3の割合で多数くっついた食物繊維です。

下の画像は、グルコマンナンの典型的な構造です。

画像引用:こんにゃくとグルコマンナンの化学

こんにゃくの主成分であることから、別名「こんにゃくマンナン」とも呼ばれています。

補足
グルコースとマンノースはともに、化学式でC6H12O6で表されますが、若干構造がことなっています。

2.2.グルコマンナンの特徴

グルコマンナンは、人の消化酵素で消化できないため、食物繊維に分類されます。

ですので、グルコマンナンのカロリーはゼロです。

2.3.こんにゃくの糖質量

こんにゃくに糖質はほとんど含まれていません(こんにゃく100g当たり、糖質はほぼゼロ)。

多少は含まれているとかそういうレベルではなく、測定不能なレベルです。

2.4.こんにゃくのカロリー

こんにゃくの成分のほとんどは水(95%以上)です。それを除くとこんにゃくの主成分は「グルコマンナン」という食物繊維です。

グルコマンナンは人の消化酵素で消化できないため、こんにゃくにカロリーはほとんどありません。

2.5.こんにゃくに栄養はほとんどなし

こんにゃくの栄養成分を簡単にまとめます。

こんにゃくの栄養成分
  • 糖質量ゼロ
  • カロリーゼロ
  • 成分の95%以上が水分で、残りはグルコマンナン
上記のとおり、こんにゃく自身の栄養価は低いです。

ただし、グルコマンナンには健康にいい効果があります。

3.こんにゃくのグルコマンナンには便秘改善と腸内環境改善の効果があります

こんにゃくには、水分をたっぷり含んだ食物繊維のグルコマンナンが含まれています。

グルコマンナンは人の消化酵素で消化できないので、小腸で吸収されることなくそのまま大腸に到達します。途中、腸内で水分を吸収しつつ膨らんでいき、カサを増やして大腸を刺激します。これにより、大腸の蠕動運動を活発化させ、排便を促します。

また、食物繊維が腸内細菌のエサとなり、腸内環境の改善にもつながっています。

【実体験】こんにゃくに含まれるグルコマンナンは便秘に効果がある食べ物です

2018年8月12日
グルコマンナンは、本来は水溶性の食物繊維なんですが、こんにゃくの製造過程において凝固剤(水酸化カルシウム)で固めることにより、水溶性食物繊維ではなくなります。かといって不溶性食物繊維の特徴をもつかというとそんなことはなく、どういった効果があるのかはっきりしていません。一説には、グルコマンナンが不溶性食物繊維になるため、グルコマンナン本来の健康効果はほとんど期待できないともいわれています。

本気で便秘を改善をしたい人は、腸内細菌改善のサプリメントを強くおすすめします。

便秘解消に効果あり。「PROBIOTIC-3」というサプリが凄かった件について

2018年10月3日

4.低糖質&グルテンフリーなので安心して食べられます

ここまでで説明したように、こんにゃくはほとんどが水分(95%以上)で、残りはほぼ食物繊維のグルコマンナンしか入っていません。

なので、こんにゃくは「低糖質」で「グルテンフリー」の食べ物です。

5.こんにゃくの選び方

市販で売られているこんにゃくには、精粉こんにゃくと生芋こんにゃくの2種類があります。

こんにゃくの種類
  1. 精粉こんにゃく・・・こんにゃく芋を細かく切り刻んで一度乾燥させた後、さらに細かく粉末(こんにゃく粉(精粉))にします。この精粉を原料にしてつくったこんにゃくのことです。
  2. 生芋こんにゃく・・・こちらは昔ながらの製法です。こんにゃく芋を細かく粉砕して、これをそのまま原料にしてつくったこんにゃくのことです。
両方とも普通にスーパーで売られていますが、昔ながらの製法でつくられた生芋こんにゃくのほうが、ほどよい食感と本来の風味が味わえるのでオススメです。

精粉こんにゃくと生芋こんにゃくの見分け方は商品の裏の原材料名を確認すればすぐわかります。

精粉こんにゃくと生芋こんにゃくの見分け方
  • 精粉こんにゃくの場合、原材料名:こんにゃくという風に書かれています。
  • 生芋こんにゃくの場合、原材料名:こんにゃくという風に書かれています。
板こんにゃく、玉こんにゃく、糸こんにゃくなどは、精粉こんにゃくから作られていることが多いです。

【オマケ】こんにゃくができるまでの動画

原料のこんにゃく芋の収穫から始まり、製品としてこんにゃくが出来上がるまでの工程を動画で紹介してあるのをYoutubeで見つけたので紹介します。

少し動画は長いですけど、見始めると結構面白いので興味のある人はどうぞ。

 

 

今回は以上です。残念ながら「こんにゃく」そのものにほとんど栄養はありませんが、糖質制限&グルテンフリーでも安心して食べられる貴重な食材です。食材のレパートリーは少しでも多いほうがいいので、普段の料理に活用してみてください。

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