マグネシウムの働きを代謝の観点から解説します   

ミネラルは私たちの身体にとって絶対に必要な栄養素です。

にもかかわらず、ミネラルは体内でつくることがでできないため、食事からしっかりと摂取しなければなりません。

そして、私たちの身体の中に必要なミネラルの種類は16種類あるといわれています。

私たちの身体に必要なミネラル
  • 多量ミネラル(7種類):カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素
  • 微量ミネラル(9種類):鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロム

※ミネラルとは地球上にある元素のうち、水素、酸素、炭素、窒素の4つをのぞいたもののことです。

マグネシウムは多量ミネラルのうちの一つです。

知名度としては、カルシウムや鉄、亜鉛などに比べて低いですが、その働きは多岐にわたり、実に300種以上の酵素の働きに関わっているといわれています(12)。

むしろ働きが多すぎるがために「カルシウム=骨」という風に代表例がないために、注目を浴びていないというのが現状です。

しかし、サプリメント界隈でミネラルを補充するなら「まずはマグネシウムが基本だよね」というくらい重要だったりします。

なぜなら、マグネシウムが不足しますと、身体の正常な機能を大きくダウンさせてしまいまして、主に以下のような様々な症状が現れるからです。

マグネシウム不足の症状
  • 不眠
  • 鬱状態
  • 疲れやすくなる
  • イライラ
  • 頭痛(筋緊張性頭痛)
  • まぶたがピクピクする
  • 不整脈
  • 心疾患

1.マグネシウムの働き【代謝酵素の活性に必要です】

マグネシウムの生理作用として重要なのは300種以上の酵素が、その活性化にマグネシウムを必要とすることです(12)。

1.1.マグネシウムが活性化させる酵素ってなに?

酵素は触媒です。

食べ物の消化の触媒(=消化酵素)」あるいは「代謝の触媒(=代謝酵素)」としての作用がある「たんぱく質」のことを酵素といいます。

ちなみに触媒とは、それ自身は変化せず、化学反応のスピードを変化させる物質のことです。

ようするに、代謝を促進させせる酵素の活性化にマグネシウムが必要不可欠だということです。

1.2.マグネシウムは代謝を促進させる酵素の活性化に必要

マグネシウムは代謝を促進させる酵素の活性化に必要なミネラルです。

簡単にマグネシウムが不足するとどうなるかの流れを説明します。

マグネシウムが不足すると・・・
  1. マグネシウムが不足すると・・・
  2. 代謝を促進させる酵素がうまく働かなくなります
  3. 代謝を促進する酵素が働きにくくなるので、代謝がとどこおります
  4. 身体にとって必要なエネルギーをつくったり、物質をつくる能力が低下します
  5. 身体の根本的なところからガタガタになってしまう
という流れになります。

このようにマグネシウムが不足すると、人間の身体の維持をしている代謝そのものが悪くなってしまいますので、身体が根本的にダメになってしまいます。

そもそも代謝って何!?って人は下記の記事でわかりやすく説明していますのでご覧ください。

代謝(エネルギー代謝+物質代謝)とは何か?違いを簡単にわかりやすく説明してみた

2018年5月3日

2.マグネシウム不足により代謝が滞ってATPが不足する

ここでは「ATP」を例に、代謝が停滞することのデメリットを書いていきたいと思います。

補足
ATPとは私たちの身体のエネルギー源となる物質です。
主に細胞内のミトコンドリアで、糖質や脂質を代謝してつくられます。

【簡単】ATP(アデノシン三リン酸)とは何?構造や意味などを分かりやすく説明してみた

2018年6月18日

2.1.酵素であるATPaseの働きにマグネシウムが必要

ATPの代謝のときにもっとも重要な酵素は「ATPase」です。

ATPaseは、ATPを利用していろんな働きをする酵素の一般的な名前です。

このATPaseの役割の一つに、ATP合成もあります。

ATPaseは、私たちの身体のエネルギー物質であるATPをつくるために重要な酵素です。
そしてマグネシウムは、ATPaseを働かせるために必要です(1)。

このように、マグネシウムはATPをつくりだす仕組みの根本的な部分に関係しています。

2.2.ATP不足による症状

ATPは私たちが生きていくための大元のエネルギー源ですので非常に重要です。

そんな重要物質であるATPの役割は以下のとおりです。

ATPの役割
  • 代謝
  • 筋肉の運動
  • 細胞内への栄養物質の取り込み
  • ホルモンや酵素の分泌
  • 脳の活動、神経の伝達
など、ありとあらゆるエネルギーが必要なすべての過程にATPは必要です。

日々の生活でいうと、慢性的に疲れっぽい、風邪をひきやすい、頭の回転が鈍くなるといった原因にもなってしまいます。

ですのでマグネシウムは、まさに私たちの身体の根本を支えているといってもいいでしょう。

3.まとめ

マグネシウムは、私たちの身体の根本を支えているミネラルです。

その理由を以下にまとめました。

  1. マグネシウムは、300種以上の酵素の活性化に必要(12)。
  2. 酵素は代謝を促進させるための物質であるので、代謝が滞ってしまう
  3. 代謝の生成物であるATPの産生も減ってしまい、身体がエネルギー不足になってしまう
こういった理由から、サプリメント界隈で、まず補充すべきミネラルの一番手としてあげられるのが「マグネシウム」です。

マグネシウムは食事からでも補給しやすいミネラルですので、以下のような食べ物を普段から食べている人はあまり心配する必要はありません。

マグネシウムが多く含まれている食品

魚介類、大豆、ナッツ、海藻

参考:マグネシウムの多い食品・食べ物と含有量一覧

上記の食事をしっかり食べていて十分に足りている人が、マグネシウムをさらに補充しても効果がないので注意してください。

マグネシウムを含む食品をあまり食べていないなぁという人は、サプリでマグネシウムを補充すれば効果があるはずです。

マグネシウムのサプリメント

もし、マグネシウムのサプリメントを使う場合は、吸収率の高いクエン酸マグネシウムを選びましょう。吸収率の悪い酸化マグネシウムは、吐き気や下痢の原因になりますのでおすすめしません。

一粒あたり400mgのマグネシウムが含まれているので、1日1粒ほど飲めば十分かと思います。

Now Foods, マグネシウムキレート
商品説明
マグネシウムは、エネルギー生産と代謝、筋肉の収縮、神経興奮の伝達、骨石灰化に重要な鉱物です。これは推定で300もの酵素に必要な補因子です。これらの酵素によって呼び起こされる反応には脂肪酸合成、タンパク質合成、グルコース代謝が含まれます。マグネシウムは副甲状腺への影響やカルシウムバランスの調節にも重要です。

マグネシウムの全て【身体での働き、摂取量、不足、副作用など】

2018年10月23日