
おな禁中の人「おな禁をすればテストステロンが上がって、モテるようになるんでしょ?」
結論をいうと、おな禁をしてもテストステロンが上がることはありません。
中国の研究によって、おな禁をしてもテストステロンは上がらないということがわかっています。
では、おな禁をしても意味がないの?と思う人もいると思いますが、そんなことはありません。その辺のところは記事の後半で併せて考察したいと思います。
目次
1.おな禁をしてもテストステロンが上がることはありません
浙江(せっこう)大学国家大学の研究によると、おな禁を開始して6日目までは血清テストステロン値に大きな変化はなく、7日目に急激にテストステロン値は上昇し、そのあと元の値(おな禁初日の値)戻ります。

引用:a research on the relationship between ejaculation and serum testosterone level in men
実験結果を要約したものが以下になります。
- おな禁を開始してから5日目までは血清テストステロン値に大きな変化はなし
- おな禁を開始してから7日目に急激に血清テストステロン値は上昇(初日の約1.5倍)
- 7日目以降は血清テストステロン値は下がっていき、元の値(初日の値)に戻っていく
- 8日目以降もおな禁を続けても血清テストステロン値は上がらなかった(初日の値をキープ)
2.テストステロンが上がらないのなら、おな禁に意味がないのでは?

おな禁をしてもテストステロン値が上がらないのでは、おな禁に意味がないのではないのか?と思った方もいるかもしれません。
しかし、おな禁による効果というのはテストステロンのみに依存しません。
2.1.おな禁はジヒドロテストステロンの分泌を抑えることができる
ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によって変化したものです。
オナニーをすることでテストステロンが5αリダクターゼと結合しやすくなり、その結果ジヒドロテストステロンが多く分泌されてしまいます。
- ニキビ
- 精力低下
- 抜け毛が増える(→薄毛の原因)
分泌させないにこしたことはありません。
おな禁をすることで、このジヒドロテストステロンの分泌を抑えることができます。
2.2.オナニー後のホルモンの異常分泌が避けられる
オナニーによる体内のホルモンバランスの影響は大きく、過剰なオナニーは間違いなく体内のホルモンバランスを崩します。
ホルモンバランスの乱れは、精神にまで影響を与え、ひいては人格までも変えてしまいます。
女性の気分はコロコロ変わりやすいといわれていますよね?それは生理周期に合わせて、ホルモンの分泌量が変化するからです。
ようするに、男性諸君の過剰なオナニーも女性の生理と同様に、間違いなくホルモンバランスの乱れをきたし、精神にまで影響を与えるということです。
- プロラクチン→いわゆる賢者タイムに関係しているといわれています
- コルチゾール→ストレスホルモンとして有名です
- バソプレシン→体内時計をコントロールしています
- ドーパミン→モチベーションUPにつながります
- セロトニン→別名幸せホルモンといわれています
- ノルアドレナリン→記憶力の向上に効果あり
ホルモンの過剰な分泌は、一時的にハイな状態になりますが、そのあと無気力になります。また、ホルモンに対する感受性が低下してやる気の低下にもつながってしまいます。
3.オナニー依存による恐怖

オナニーにはかなり強い依存性があります。
ここではその理由を説明したいと思います。
3.1.オナニーによる報酬系の刺激
私たち人間は、オナニーやSEXはもちろん、エロ動画をみたり、エロイ想像をするだけでも脳の報酬系が刺激されて快感を感じます。
報酬系は、人や動物の脳において欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快感の感覚を与える神経系のことです。
他の呼び名で「A10神経系」と呼んでいる場合もあります。
この神経系が刺激されたとき、人や動物は快感を感じます。
オナニーは脳の報酬系を刺激し、ドーパミンの分泌を促進します。
この時の快感を忘れることができず、再びオナニーによる快感を得ようと、習慣的にオナニーを繰り返してしまいます(オナニー依存)。
オナニーによって、報酬系が刺激されて報酬系が活性化し、ドーパミンという快楽物質が分泌されます。原始的な欲求である性欲で得られる快感は強く、簡単に依存してしまいやすいです。
3.2.オナニーは原始的な欲求なのでコントロールが難しい
原始的な欲求というのは、食欲・睡眠欲・性欲のことです。
つまり、原始的な欲求というのはコントロールが難しいということです。
食欲と同じ原始的な欲求である性欲には、セックスや恋愛も含まれますが、オナニーというのはもっともお手軽に行うことができます。また、ネットさえあれば自分好みの多くの女性の裸を日替わりで見ることもできます(新しい刺激が簡単に得られます)。
これだけおぜん立てされていれば、性欲のコントロールが効かなくなり、簡単にオナニー依存に陥ってしまうことは当然といえます。
そして、こうしたオナニーの依存は脳の構造を変えるといわれています。
3.3.オナニーのやりすぎによって脳の構造が変わる!?
先ほどにもいいましたように、オナニーによって報酬系が刺激され、ドーパミンが分泌されます。
オナニーに依存してしまって、毎日のようにオナニーをして過剰にドーパミンを分泌させていると少しマズイことになります。
ドーパミンが放出されると、同時にデルタFosBという物質が構成されます。そしてデルタFosBが蓄積されると、制御機能に傷害が生じる。つまり、脳の構造を変えてしまうのです。この状態になった時、人は依存症と判断されます。脳の構造の変化の第一は、先ほどもいいました通り、快感を感じる感覚が鈍るという変化です。ポルノ依存症の人にとって、日常的に一般人が得られる快感では快感を感じることが難しくなります。
ようするに、過度なオナニーは私たちの脳の構造すらも変えてしまい、快感を感じる感覚が鈍ってしまうということです。
中学生くらいの頃は、ヤングジャンプのグラビアで満足していたのに、今では無修正のアダルト動画じゃないと満足できなくなっている人もいるのではないでしょうか?
そんなことを繰り返していても終わりはなく、延々と新たな刺激を求め続けてしまいます(毎日、エロネタ探しに奔走)。その結果、最終的には脳の構造も変わってしまい、報酬系に対する感度が鈍ってしまいます。
報酬系に対する感度が鈍るということは、普通の人が感じることに対しても何も感じなくなってしまうということです。
まさにこれは毎日のようにオナニーをしていたころの、あの無気力な日々のことです。
オナニーでしか、快感を感じることができなくなってしまい、ただただ体力の続く限りオナニーをすることになってしまいます。
3.4.脳の機能を正常化させるためにもおな禁は必要
私たちは「自分の成長を実感したとき」「ボランティアで貢献できたとき」など、より高次な出来事に対しても報酬系を活性化して、ドーパミンを分泌させ、快感を感じることができます。
そうやって自分を成長させていかなければなりません。
しかし、オナニーに依存してしまうと、そういったコツコツとした努力に対して、報酬系の感度が鈍ってしまうため、快感を感じにくくなってしまいます。
つまり、長期的な報酬を得るために、頑張ってコツコツ真面目に働いたり、勉強に打ち込むことが難しくなるということです。
ですので、お手軽にできるオナニーで報酬系を満足させている場合ではありません。
勉強や仕事で自分の成長や目標を達成できたときに、ただしく報酬系が働いて快感を得るためにも、おな禁は必要です。
個人的には、適度なオナニーならそこまで害はないかもしれませんが、原始的な欲求である性欲はめちゃくちゃ強いですので、依存しやすいのでおすすめしません。
まとめ
本記事ではオナニーに依存してしまうとマズイ理由とおな禁では血清テストステロン値は上がらないということを中心にまとめました。
「オナニー依存」。これは間違いなく身体にも精神にも悪いです。じゃあ適度なオナニーならいいのかというと、個人的な経験から申し上げると、これはおすすめしません。
僕の経験上、オナニーをしてしまうと翌日以降、倦怠感やらニキビやら、集中力の低下、挙動不審などの症状が出てしまうため、オナニーは一切禁じています。
理由はこれだけじゃなく、オナニーによる快感で満足してしまうと、日々の勉強や仕事に対するモチベーションが下がってしまいます(報酬系に対する感度が鈍るので)。
これに対する明確なエビデンスはとくにないので、個々人で試してみてベストな体調になるようにしてみてください。
それでは今回は以上です。