痛み止め(鎮痛剤)の分類をわかりやすくまとめてみた

痛み止め(鎮痛剤)の分類を知りたい人「痛み止め(鎮痛剤)は、種類が多くてややこしい。とりあえず、痛み止め(鎮痛剤)の大まかな分類を知りたい!」

本記事ではこの疑問に答えます。

本記事の内容

  • 痛み止め(鎮痛剤)の分類
  • 病院でよく使われる痛み止め(鎮痛剤)の種類

この記事を書いてる僕は医療従事者歴3年ほど。

痛み止め(鎮痛剤)というのは、病院で多く処方される薬の代表格ですが、その種類は多くかなりややこしいです。
というわけで、痛み止め(鎮痛剤)を大きく5つに分類してわかりやすく整理し、併せてよく使われる痛み止め(鎮痛剤)を紹介します。

痛み止め(鎮痛剤)についてまったくわからない、、、という方の参考になれば幸いです。

鎮痛剤(痛み止め)の分類

鎮痛剤(痛み止め)として使われる薬は、以下の5つに分類できます。

  1. NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
  2. アセトアミノフェン
  3. 弱オピオイド(非麻薬性鎮痛薬)
  4. 強オピオイド
  5. 鎮痛補助薬

※ 上記の鎮痛剤(痛み止め)は、痛みの種類や痛みの強さによって使い分けます。

1.NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

NSAIDsとはNon Steroidal Anti Inhlammatory Drugs の略で、非ステロイド性抗炎症薬と訳されます。

鎮痛のメカニズムとしては、プロスタグランジンの合成を抑えることで、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を発揮しています。

アラキドン酸からプロスタグランジンが合成されるときに、COX(シクロオキシゲナーゼ)が必要です。NSAIDsは、このCOXを阻害することで、プロスタグランジンの合成を抑制しています。その結果、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を発揮しています。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の働き

  • 抗炎症作用
  • 鎮痛作用
  • 解熱作用

主な副作用として、胃潰瘍や腸閉塞があります。

鎮痛薬としてよく使われるロキソニンの副作用として、胃粘膜障害があるため、それを保護する意味合いで、一緒にテプレノンカプセルやムコスタを処方することがよくあります。

2.アセトアミノフェン

アセトアミノフェンもNSAIDsと同様にCOXを阻害しますが、NSAIDsと比較して作用は弱いといわれています。そのため、抗炎症作用はほとんどありません。

鎮痛作用、解熱作用に関しては、脳から脊髄、末梢神経への痛みの伝達を制御することでえられているといわれていますが、詳細はいまだに不明です。

上記のとおり、アセトアミノフェンには抗炎症作用はほとんどありません。そのため、アセトアミノフェンはNSAIDsには分類されていません。

アセトアミノフェンの働き

  • 鎮痛作用
  • 解熱作用

※ 抗炎症作用はほとんどなし

主な副作用として、肝障害があります。

カロナール

非常によく使われる薬で、乳児にも使える安全な鎮痛・解熱剤です。名前の由来は、痛みが取れて「かるくなーる」からきています。

 

NSAIDsやアセトアミノフェンの鎮痛効果はオピオイドほど強くありません。そのため、痛みが強い場合にはこれから説明するオピオイドを使用します。

オピオイドとは

オピオイド(opioid)とは、μ、κ、δ受容体に結合し効果を示す化合物の総称のことです。

オピオイドの鎮痛効果のメカニズム

  • 神経細胞のオピオイド受容体に結合し、その細胞の興奮を抑制します。これにより、鎮痛効果が働きます。

オピオイド鎮痛薬の3大服作用

  1. 便秘
  2. 吐き気
  3. 眠気

3.弱オピオイド(非麻薬性鎮痛薬)

弱オピオイドとは、鎮痛効果に上限があり、それ以上増やしても鎮痛効果が上がらない投与量があるオピオイドのことです。
あるいは、軽度から中等度の痛みに対して使用するオピオイドのことです。

4.強オピオイド

強オピオイドとは、副作用が生じていない範囲で、投与量を痛みにあわせて上限なく増量できるオピオイドのことです。
あるいは、中等度から高度の痛みに対して使用するオピオイドのことです。

5.鎮痛補助薬

鎮痛補助薬とは、「主たる薬理作用には鎮痛作用がなく、鎮痛薬と併用すると、鎮痛効果を高め、特定の状況下で鎮痛効果を示す薬剤」と定義されています。

鎮痛補助薬は、痛みの強さにかかわらず、痛みの種類によって使用することが多いです。

リリカ

例えば、リリカは腰の痛みなどの神経からくる痛みに対し使用することが多いです。ただ、比較的強い薬なので、めまいや立ちくらみなどの副作用があります。
また、薬を止める際も精神薬などと同じように離脱症状があるので、他の痛み止めのようにすぐに止めることができないので注意が必要です。

 

というわけで、最後に痛み止め(鎮痛剤)の分類を載せて終わりにしたいと思います。

  1. NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
  2. アセトアミノフェン
  3. 弱オピオイド(非麻薬性鎮痛薬)
  4. 強オピオイド
  5. 鎮痛補助薬

 

<注意事項>
本ブログに掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、掲載された情報に基づく判断については利用者の責任のもとに行うこととし、本ブログの管理人は一切責任を負わないものとします。
本ブログは、予告なしに内容が変わる(変更・削除等)ことがあります。