肉を食べて肌の代謝を上げれば肌が綺麗になる理由【美肌には赤い肉がベスト】

肌トラブルに悩む人「肉を食べれば肌がキレイになるって聞いたけど、ほんとなの?」

本記事では、肉を食べると肌が綺麗になる理由を解説します。

本記事の内容
  1. 肉を食べて肌の代謝を上げると肌はキレイになります
  2. 肉を食べると肌がキレイになる理由
  3. どうしても肉を食べると便秘になる人 → 腸内細菌サプリがオススメです

最近、肉を中心とした食生活にしたところ、ニキビや乾燥肌といった肌トラブルが一切なくなりました。

肉の食べすぎは身体に悪いと思っている人もいると思いますが、この記事を読んだ後には、肉をガンガン食べたくなるはずです。

1.肉を食べて肌の代謝を上げると肌はキレイになります

赤い肉を食べて肌の代謝を上げれば肌が綺麗になります。

2018年11月12日のヒルナンデスに柴亜伊子先生が出演され、美肌のために一番重要なことは栄養であり、その供給源として「赤いお肉」がベストであるということをおっしゃっていました。

柴亜伊子先生(皮膚科医)とは

その前に柴亜伊子先生のことを軽く紹介しておきます。

柴亜伊子先生は、20年近くも皮膚科医として臨床にたずさわれている方で、現在では美容皮膚科の「あいこ皮フ科クリニック」で院長をされている方です。

世の中には、美肌をつくるためのさまざまな情報が出回っていますが、美しい肌を手に入れるためにもっとも大切なことは「栄養」です。

(中略)

さまざまなものがありますが、もっとも効率よく栄養を摂るには、「赤いお肉を食べること」がとても大切なポイントなんです。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p6

それでは、どうして赤い肉を食べれば肌がキレイになるのか、その理由を深堀していきます。

2.肉を食べると肌がキレイになる理由【肌の代謝を上げることが重要】

肉を食べると、肌の新陳代謝である「ターンオーバー」を活性化させることができます。

補足:ターンオーバーとは
肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」3つからできています。
さらに「表皮」は、「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層構造でできています。一番底にある基底層で、日々新しい細胞がつくられており、この細胞が形を変えながら表皮の上の層に押し上げられていき、最終的に垢となって剥がれ落ちていきます。

この、表皮の新陳代謝のサイクルのことをターンオーバーといいます。

そして、肉には肌の代謝(ターンオーバー)を活性化させる栄養分が大量に含まれております。

以下、赤いお肉に多く含まれている栄養成分です。

  1. タンパク質
  2. ビタミンB
  3. 亜鉛
  4. ビタミンA
  5. ビタミンD

栄養不足の現代女性たちに必要な、「タンパク質」「鉄」「ビタミンB」を全部含んでいて、いちばん効率よく摂れるのは、赤いお肉しかありません。

その上、赤いお肉だと、「亜鉛」「ビタミンA」「ビタミンD」などの他の栄養素も含んでいて、さらに効率がいいのです。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p42

美肌をつくる3大栄養素はズバリ、「タンパク質」「鉄」「ビタミンB」です。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p54

では、それぞれの栄養成分がどういう風に美肌と関わっているのかを説明していきます。

① タンパク質 → 肌の主成分に必須

肌の主成分はタンパク質です。

具体的な肌のタンパク成分は以下となります。

  • コラーゲン:皮膚、腱、骨、血管などに存在するタンパク質
    →肌にハリや弾力を出すために必要
  • ケラチン:皮膚、髪の毛、爪などの最外層を覆っているタンパク質
    → 肌のキメを整えるために必要
  • エラスチン:皮膚、血管、靭帯、腱など弾力性が必要な組織に多く含まれるタンパク質
    →肌にハリや弾力を出すために必要

このように、肌はタンパク質でできているので、強くて健康的な肌をつくるためには、材料のタンパク質がなければそもそもはなしになりません。

食事から摂取するタンパク質が少ないと、生命を維持するために重要な臓器(脳、心臓、腎臓、肝臓など)に優先的に使われてしまい、命に直結するものでない、髪の毛や肌などは後回しにされてしまいます。
ですので、タンパク質不足でまず初めに現れる症状が、肌荒れや抜け毛です。

② 鉄 → 肌のコラーゲン合成に重要

鉄は、肌に[ハリや弾力」をもたらすコラーゲンを合成するために必要です。

コラーゲンが不足しますと、いわゆる肌の「ハリや弾力」がなくなって、シワやたるみの原因になります。

ハリを出す真皮のコラーゲンやエラスチンも、タンパク質が材料です。
しっかりとしたコラーゲンをつくるには、タンパク質だけでなく、鉄とビタミンCが必要です。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p33

補足
コラーゲンはタンパク質の一種で、皮膚の約70%を「コラーゲン」が占めています。
このコラーゲンによって、肌にハリと弾力がうまれています。
エラスチンもタンパク質の一種で、コラーゲンとともに肌のハリや弾力のために重要な役割をになっています。

鉄によってつくられる「カタラーゼ」という酵素がシミを消す

紫外線を浴びると、肌で活性酸素がつくられます。

この活性酸素によって肌はダメージを受けてシミの原因となります。

紫外線を浴びると、「活性酸素」が増えてしまいます。この活性酸素が皮膚を攻撃して老化が進み、シミも増えます。本来は、この活性酸素を消してくれる「カタラーゼ」が働きますが、鉄不足の場合、「カタラーゼ」が足りないため、シミが増えてしまうのです。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p59

活性酸素を消してくれる「カタラーゼ」という酵素です。

これは鉄がないとつくられません。

ですので、鉄不足の場合、シミが増えてしまいます。

補足
活性酸素を消去してくれる物質のことを「抗酸化物質」といいます。
抗酸化物質には、カロチノイド、ビタミンC、ビタミンE、CoQ10、α-リボ酸、グルタチオン、フィトケミカル、カタラーゼ、SOD、尿酸などがあります。

③ ビタミンB群 → 肌の代謝を上げます

ビタミンB群は、根本的に代謝の補酵素としての役割が強いです。

ビタミンB群がなければ、肌だけでなく全身の代謝そのものがとどこおってしまいます。

補足
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどの総称の呼び名です。

肌の代謝の「ターンオーバー」とは

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つからできており、生まれ変わるのは表皮です。

表皮はさらに「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4つの層があり、一番底にある基底層で、新しく細胞がつくられています。

基底層でつくられた細胞は形を変えながら表皮に押し上げられていき、最終的に垢となって自然と剥がれ落ちます。

この表皮のサイクルを「ターンオーバー」といいます。

補足
20歳くらいの人で、基底層でつくられた細胞が約14日間かけて角層まで押し出され、さらに約14日間で垢となって自然と剥がれおちます。

つまり、14日間+14日間=28日間のサイクルが肌のターンオーバーの理想です。

このターンオーバーには年齢や体質によって個人差があり、年齢とともにターンオーバーの周期は長くなっていき、30代では約45日、40代では約60といわれています。

肌の代謝を回すためにビタミンB群は必須

しかし、ビタミンB群が不足すると肌の代謝が滞りますので、いつまで肌の表面に古い角質が残ったり、肌の新しい細胞がつくられなかったりして、「乾燥、くすみ、ざらつき、シミ」などの原因となります。

つまり、ビタミンB群がないと、いくら材料である「タンパク質」があっても意味がない(肌の成分がつくられない)ということです。

④ 硫黄、亜鉛、ビタミンD、ビタミンA

その他に「赤い肉」には以下の栄養素が含まれています。

  1. 硫黄
    →真皮の保湿を担うコンドロイチ硫酸に必要
  2. 亜鉛
    →体内の300種以上の酵素の活性にかかわっているので、代謝を正常に回すために必要
  3. ビタミンDとビタミンA
    肌の生まれ変わる代謝「ターンオーバー」を正常に働かせるために必要

真皮の保湿を担ってくれるコンドロイチン硫酸には、硫黄とタンパク質とビタミンBが必要です。この「硫黄」は、肉・魚・卵などの動物性タンパク質でないと、全然摂れません。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p33

亜鉛は、皮膚の細胞を増やしていくのに必要です。亜鉛欠乏になると、古く傷んだ皮膚を新しく変えていくことができません。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p33

古くなった「垢」を無理なくはがしていくためには、皮膚の生まれ変わる代謝「ターンオーバー」が正常に働いてないとダメですが、この時スイッチを入れてくれるのが、ビタミンDとビタミンAです。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p34

という具合に、「赤い肉」には肌の健康のための栄養素がぎっしりとつまっております。

3.肉を食べすぎると便秘になるという人には、腸内細菌サプリがオススメ

柴亜伊子先生によると、肉を食べても便秘にならないとのことですが、それでも便秘になってしまうという方もいるはずです。

「お肉は腸に悪い」というイメージがあるかもしれませんが、実は、「腸内フローラ」(腸内細菌叢)の働きを改善する作用のある「ペプチド」(アミノ酸がいくつかつながったもの)が、お肉の中にあることが発見されています。

引用:「きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい」p73

私の場合、調子に乗って肉を食べすぎると便が固くなって便秘がちになっていました。

こういう人は、そもそも腸内細菌の種類が少ない可能性があります。

ですので、腸内細菌を外部から補充してやる必要があります。

下記の記事では、わたくしの便秘を解消させた腸内細菌サプリ「プロバイオティック-3」を紹介しています。興味のある人はぜひごらんください。

便秘解消に効果あり。「PROBIOTIC-3」というサプリが凄かった件について

2018年10月3日

「プロバイオティック-3」には幅広い種類の酪酸菌や乳酸菌が入っていて腸内に定着しやすいです(1)。

ただし、腸内環境には個人差があるので、プロバイオティクスのサプリメントの効果にも大きな個人差が出るといわれています。ですので、万人に効くという保証はできませんが試してみる価値はあると思います。

まとめ

お肉の食べすぎは身体に悪かったり、肥満の原因として控えてる人もいるかもしれませんが、それは非常にもったいないことです。

本記事で説明したように、肉にはキレイな肌をつくるための栄養素がぎっしりと詰まっています。

とくに「赤い肉」のほうが栄養素がたっぷりと含まれているのでおすすめです。

というわけで今回は以上です。

美味しくお肉を食べて、きれいな肌をつくりましょう!