
21世紀に生きる名無しさん「なんか噂によるとアメリカでは、病気と食事の関係に注目が集まってきてるらしいよ」
・・・・時はさかのぼり、ここは紀元前400万年前の古代ギリシャ。
かの有名な哲学者、ヒポクラテスはこう言いました。
「食物を薬とせよ」
時代は19世紀後半まで進み、発明王エジソンはこう言いました。
「未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本的構造を大切にして治療するであろう」
ここでようやく私たちが生きている現代に戻ります。現代の主流である西洋医学はこう言っています。
「症状があれば薬を出して抑えるべし。効かなかったり、副作用が強ければ別の薬を試してみるか・・・」
「異常のあるところは、最新の医療機器・技術をつかって手術で切除すればいい!」
この西洋医学の目的はただ一つ。
「とりあえず今の苦しみを和らげて、安定した状態にすること」
これを「対症療法」といいます。
対症療法とは
対症療法とは
病気の原因を取り除くのではなく、病気によって起きている症状を和らげたり、なくしたりする治療法
例えば、花粉症なんかがわかりやすと思います。鼻水やくしゃみなどの症状に対して、抗アレルギー薬を飲みますよね。
でも、この薬の目的ってなんだかわかりますか?
それは、症状をただ抑えることです。ただそれのみです。花粉症という病気が治るわけではけっしてありません。
これを対症療法といいます。
なので毎年3~5月の花粉が飛ぶ時期になると、その期間はずっと薬を飲み続けなければいけません。
それに薬を飲んだとしても完全に症状ってなくなるわけではないですよね?
+α 副作用も出てきます。
こんな不完全な治療を、病院は公然と平気な顔をしてやっているわけです。
患者さんによく「鼻水がとまらなくてキツイ。花粉症の薬飲んでるんだけどね」といわれることがあります。
しかし医者ですらない、そのうえまだ2年目の新人の僕が、
「そんなクソみたいな薬やめてしまえ!本気でよくなりたいなら食事を180℃変えろ!!!」
なんてカッコいいこといえるわけもありません。(患者さんには心の中で自分の不甲斐なさ、力のなさを謝っています。)
僕にできることは、このブログで情報を発信することだけです。
医者は、花粉症の患者に花粉症の薬を出すだけ。
しかし本来であれば、食事を変えるという別の方法もありますよと、患者に説明しなければいけません。
しかし患者にこういった説明は一切されないのが現状です。
というか、多くの医者は栄養学の知識は皆無なので説明できません。— とってぃ/現役医療従事者兼ブロガー (@totthi1991) April 10, 2018
ちなみに、僕が花粉症を治した方法は下の記事にまとめてるのでぜひ読んでみてください。(ほんとに治りました。ビタミンDをごり押してますけど、実は基本的な食生活もだいぶ変えてます)
現代の医学トレンドは変わりつつある
このように、西洋医学は病気を本気で治そうとはそもそも考えていません。
患者が不調を訴えたり、血液データや画像診断で異常がみつかったりした場合、手術したり、薬を使ったり、それで治した”つもり”になっているだけです。
例えば風邪のときに出される風邪薬は、風邪を撃退するものではなく、症状を抑えてるだけです。
”かぜ”の原因の多くはウイルスなので、抗生物質・抗菌薬は効きません。 |
最終的には、自分自身の免疫で風邪を治しているんです。
薬なんかよりも、この自分の免疫が実は一番大事なんです。食習慣の健全化は、人間本来の力を最大限に発揮させることが一番の目的です。
医師であり、製薬会社に勤務している『健康ドクター』さんのブログより引用させていただきました。
医学が進み病気のメカニズムはかなりわかってきた。
どういうメカニズムで、どんな症状が出ているか。
それがわかると、どのメカニズムをブロックすれば、
症状を抑えることができるか、これがわかる。この発想で、どんどん医薬品は作られている。
しかし、肝心の「なぜ」その病気が起きてきたかは追求していない。
繰り返しますが、西洋医学は病気を本気で治そうとはしていません。
しかし最近では、薬や手術に頼るのではなく、冒頭の偉人たちが述べていたように、食と病気の深い関係性が注目されてきています。
最近のアメリカでは、食と医療というテーマがクローズアップ
PCRMというのをご存知ですか?
PCRMは、食事を変えて病気を治そうとしている医師が所属する組織です。 |
現在、所属する医師の数はなんと1万5千人を超えています。
「健康も病気の治療もまずは食事の改善からである」という最も基本的なことを、アメリカの医師たちは徐々に認識しはじめていて、年々PCRMの会員数は増えてきています。
食に対する考えが激変しているんです。
また、PBNHCという学会もあります。
PBNHCは、薬に頼らずPBWFの食事によって病気を予防し、治療しようとする医師や医療関係者の集まりで、2013年9月に第1回の大会が開かれて以来、毎年カリフォルニアで開催されています。 |
PBWFとは、英語でPlant Based Whole Foods。つまり日本語では植物ベース・未加工品という意味で、栄養学のアインシュタインといわれているキャンベル博士が提唱している食事法です。
- プラントベース:植物性の食品
- ホールフード:食品をできるだけ加工しないで、そのまま食べる
この食事法では、肉、魚、乳製品、卵などの動物性たんぱく質を5%以下に抑えて、未精製の果物、野菜、木の実、穀物を中心に食べます。精製油脂や精製砂糖はできるだけとらないようにします。
がん、心臓病、糖尿病などいろんな病気の予防になるといわれています。
まとめ
病気の原因は、日ごろの乱れた食生活にあるとうのは誰しもわかっていることだと思います。
ただ、その認識は甘すぎるといわざる負えません。
病気と食生活の関係性は、思っている以上に根深いです。実際僕自身、長年花粉症に悩まされていました。日中は、あたかもナイアガラの滝顔負けの量の鼻水がでてきて(けっして誇張表現じゃないです。マジです(笑))、鼻の中にティッシュをつめてないと、口周りが鼻水だらけで、とんでもないことになりました。夜には鼻が完全につまってしまって、口呼吸でつらい思いをしながらまったく眠れない夜を過ごしていました。
しかし、ファーストフードや市販の弁当、加工食品を一切やめて、自分でしっかり調理したものしか食べない食生活に180℃変えました。花粉症によく効くという意味では、とくにビタミンDの摂取が大事です!
こういう考えの先生が増えてくれればいいんですけど、現場ではとにかく薬で症状を抑えること、それしかかんがえてなさすぎる先生がほとんどなのでダメです。
実際、僕は食事を変えてから花粉症は完全に消滅しました。ほんとうに花粉症がなくなったのは最高です。 https://t.co/KyRWAQAmde
— とってぃ/現役医療従事者兼ブロガー (@totthi1991) April 10, 2018
僕はいま現在、病院に勤めているので、いかに病院が食事の重要性を軽んじているか身をもってよくわかります。
食事の、『しょ』の字すら出てきません。せいぜい、「栄養しっかりとってね~」くらいなものです。
医者は西洋医学に関してはスペシャリストです。しかし、こと栄養学に関してはど素人あるいは無知です。
だが現実問題、多くの病気は食事によって予防できるし、治すことだって十分にできます。
実際少し説明したように、アメリカなんかでは医師によって構成されている病気と食について考える組織があって、2万人弱くらいの医師がすでに所属しています。
この流れは確実に日本にもやってくるとおもいます。
でも病気は待ってはくれません。ヤバい食生活を続けていたら突然、病気を宣告されるわけですから。一度なってしまった慢性疾患を完全に治すのはほぼ不可能です。
ですからいますぐに、食事を改めることを始めてください。そのための一歩は、すごく大事です。
このブログでは、僕が日々いろんな本を読んで勉強し、そして自身で試して、いいなと思ったものを中心に紹介しています。なかには、合わない人も当然いると思います。ブログ内で矛盾したことをいっていることもあるかもしれません。
しかし、僕自身も世の中に出ている様々な食事法を、合うかどうか試している最中でもあるので、その辺はご了承願いたいと思います。
明らかに間違ったことをいっているときは、コメントやツイッター(Follow @totthi1991)等で指摘していただければ幸いです。
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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