酵素ドリンクに意味がない理由【雑菌の温床となってる可能性あり】

「酵素ドリンクってなんだか健康に良さそうだけど、本当に効果はあるの?」

本記事ではこの疑問に答えます。

こんにちは、現役医療従事者のトッティ(@totthi1991)です。

先日、下記のツイートをしました。

本記事の内容
  • 健康食品などの含まれる酵素を摂取しても意味がない理由
  • そもそも酵素ってなに?
  • 酵素の役割と特徴

1.酵素ドリンクを摂取しても意味がない理由

生野菜や酵素ドリンクには、身体にいい酵素が豊富に含まれているとして、もてはやされています。

しかし、残念ながら酵素は外部から摂取しても意味がないです。

1.1.酵素(enzyme)とは?

酵素は触媒で、食べ物の消化の触媒として、あるいは代謝の触媒としての働きをするたんぱく質のことです。

補足
触媒とは、それ自身は変化せず、化学反応のスピードを変化させる物質のことです。

酵素とはなにか?分かりやすく説明してみた【消化酵素と代謝酵素】

2018年10月25日

1.2.消化酵素と代謝酵素

酵素には大きく分けて以下の2種類があります。

消化酵素と代謝酵素
  1. 食べ物を消化する触媒としての消化酵素
    ・糖質を分解する消化酵素
    ・タンパク質を分解する消化酵素
    ・脂質を分解する消化酵素
  2. 代謝の触媒としての代謝酵素

このように、私たちの身体の中で無意識的におこなわれている「食べ物の消化」や「体内での代謝」に酵素が必要です。

1.3.そもそも酵素ドリンクってなに?

酵素ドリンクとは、野菜や果物を砂糖で漬け込み、微生物によって発酵させた飲み物のことです。

補足
発酵とは、微生物の働きにより、わたしたちにとって有益な物質をつくりだす作用のことです。
もう少し具体的にいえば、微生物を微生物のもっている酵素によって食品の成分を他の成分に変化させています。
(発酵食品の例:味噌、醤油、酢、納豆、チーズ、ワイン、ビールなど)

酵素ドリンクには、発酵により微生物がつくりだした酵素が含まれています。

一般的な酵素ドリンクには、約100種類の酵素が含まれているといわれ、正式には「植物性発酵飲料」といわれています。

1.4.酵素ドリンクや酵素食品に意味がない理由

酵素の実体はたんぱく質です。

たんぱく質は非常に大きな分子のため、そのままの状態で私たちの身体の中に吸収されることはありません。

私たちが口から摂取した酵素は、胃や腸にある消化酵素によってアミノ酸にまでバラバラに分解されてから体内に吸収されます。

ですので、生野菜や酵素ドリンクといった健康食品などに含まれる酵素を摂取しても、そのまま体内で酵素として働くということはまったく期待できません。

2.酵素ドリンクは雑菌まみれの可能性があるので逆に危険です

酵素ドリンクは、野菜や果物を砂糖で漬け込んで、微生物によって発酵させた飲み物です。

こういうと、味噌や納豆のような発酵食品と同じようなものだと考える人もいるかもしれません。

ですが、酵素ドリンクは昔からある、味噌や納豆のような伝統的な発酵食品と同列に考えるのは危険です。

伝統的な発酵食品の場合、雑菌が増えないように(塩漬け、加熱処理、乳酸菌によって酸性にしたりなど)工夫されています。

しかし、酵素ドリンクの場合、そういった対処がされておらず、結果として単に雑菌が繁殖してしまっているだけの可能性があります。

手作り酵素ドリンクの中にいったいどんな微生物がいるのかを以下の記事で実験していました。
>>スズメ8さんが酵素ジュースで実験してみた

この実験によると、酵素ドリンクの中には「黒カビ」「大腸菌」「ブドウ球菌」などがいたそうです。

まとめ:企業の宣伝に騙されないようにしよう

生きた酵素だとか、発酵食品の酵素の力、などと聞くとなんとなく健康に良さそうだと思ってしまいがちです。

しかし、そもそも論として酵素はたんぱく質です。

ですので、当然胃や腸で消化されてバラバラに分解されますので、酵素本来の機能はなくなってしまいます。

少なくとも、酵素が体内に吸収されて、酵素として働くということはあり得ません。

ですので、酵素の効能を前面に出した商品はそもそも怪しいものだと疑いましょう。

 

ということで今回は以上です。