WiMAX(ワイマックス)とは何?WiFIとの違いや仕組みについてわかりやすく解説

「WiMAXってなに?WiFiとは違うの?その辺のことについて知りたいな」

 

 

本記事では、この疑問に分かりやすく答えます。

本記事の内容

  • WiMAXとは?【WiMAXは無線通信技術の1つ】
  • WiMAXはいつできたの?
  • WiFiとWiMAXの違い
  • WiMAXの端末(モバイルルーター)の仕組み

1.WiMAX(ワイマックス)とは

WiMAX(ワイマックス)は、無線通信技術の1つです。

後で詳しく説明しますが、WiMAXは国際的に使われてる規格の1つで、海外でもWiMAXの通信を提供している事業者があります。

日本では、UQコミュニケーションズがWiMAXを提供する大本の会社です。

そして、日本にはUQコミュニケーションズのWiMAXを代理販売している会社が多数あり、以下がその例です。

  • BroadWiMAX
  • GMOとくとくBB WiMAX2+
  • 3WiMAX
  • BIGLOBE EiMAX2+
  • @niftyWiMAX
  • So-netモバイル WiMAX2+

1-1.WiMAXは無線通信技術の1つ

無線通信によって、インターネットなどに接続したりできますが、一口に無線通信といっても、いろんな種類があり、それぞれ異なる電波を使い分けています。

WiMAXは、そういったいろいろな種類のある無線通信技術のうちの1つです。

一例として、以下のような種類の無線通信技術があります。

無線通信技術の種類

  • スマホなどで利用されているネット回線である「4G」や「LTE」
  • パソコンなどをインターネットに接続できる回線である「Wi-Fi(ワイファイ)」
  • パソコンと周辺機器(マウスなど)を無線で接続できる「Bluetooth(ブルートゥース)」
  • テレビのリモコンなどに使われている「IrDA」

 

2.WiMAX(ワイマックス)はいつできたの?

2-1.WiMAXはインフラ整備のためにつくられました

WiMAXは、もともとインフラ整備のためにつくられたものです。

 

インターネットは現代においては必須のツール(電気やガスみたいなもの)で、それを活用できる人と、活用できない人との間で格差が生まれて社会問題になっています。

ようするに、地域によってはインターネットが使えない場所というのもあります。

例えば、離島や山間部など人口の少ない地域です。そういった地域では、光回線といった高速通信設備のケーブルを施設するのが、費用対効果の面で採算が合わないこともあります。

こういった問題は日本だけでなく、とくに、国土の広いアメリカなどでも大きな課題となっています。

それを解決する方法として、高速無線通信技術である「WiMAX」がつくられました。

2-2.離島や山間部、国土の広いアメリカなどの国でも、みんながネットに接続できるように

このような地域(離島や山間部、国土の広いアメリカなどの国)でも、みんながインターネットに接続できる環境をつくるために開発されたのが、「WiMAX(ワイマックス)」です。

ですので、無線通信の速度としては、有線ケーブルの光ファイバーと同じくらい速いです。

2-3.WiMAXは世界共通

こういった社会的問題を背景にWiMAXはつくられました。

WiMAXは、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略称で、「世界規模で相互運用可能な、マイクロ波を用いた無線でのアクセスシステム」といった意味になります。

名前のとおり、「世界規模で運用する無線」ということです。

もともとWiMAXは、先ほど説明した理由によって開発されたものなので、世界標準規格にすることを前提に開発が進められました。

なので、WiMAXは日本だけで使われてるものではなく、世界規模で使われているものです。

WiMAXは世界共通の通信技術

3.WiFiとWiMAXの違い

ここでは、WiFiとWiMAXの違いについて説明したいと思います。

WiFiとWiMAXは、どちらもネットワークをつくるための無線通信です。そして、そのネットワークは、カバーできる範囲の広さによって大きく以下の2つに分けることができます。

  • LAN:物理的に狭いネットワークのこと(自宅やオフィス内など:WiFi)
  • WAN:物理的に広いネットワークのこと(日本の広い範囲:携帯の電波である3GやLTE)

WiMAXはというと、LANにもWANにも当てはまりません。

WiMAXは、LANとWANの中間です。

3-1.WiMAXは、WiFiよりも広範囲、3GやLTEよりも狭い範囲で通信できる

WiMAXは、WiFiに比べると格段に広い範囲で通信できますが、携帯の電波である3GやLTEほど、広い地域で通信できるわけではありません。

MANを英語に直すと、Metropolitan Area Networkで、日本語では「都市域通信網」と訳します。

WiMAXの通信範囲でいうと、数km~数十kmと広範囲で無線通信ができます。

ざっくり、WiMAXとWiFiの違いをいうと、通信できる範囲がまったく違うということです。

 

4.WiMAXの端末(モバイルルーター)の仕組み

WiMAXの端末(モバイルルーター)があれば、WiFiに対応している「スマホ」「パソコン」「タブレット」「ゲーム機」などと接続し、インターネットの使用ができます。

それぞれがどういう風に、インターネットに接続しているのかということを説明したいと思います。

4-1.WiMAXの端末(モバイルルーター)は、WiMAXを受信します

まず、WiMAXの電波を飛ばしている基地局から、モバイルルータにWiMAXの電波が受信されます。

4-2.モバイルルーターから、各モバイル機器はWiFiを受信します。

基地局からWiMAXの電波を受信したモバイルルーターは、WiFiを送信します。

そして、そのWiFiを、それぞれのモバイル機器(スマホやパソコンなど)が受信することで、ネットにつなげることができます。

 

それでは今回は以上です。

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